LG Electronicsは、スマート洗濯機で、利益を維持する方法を模索している。 2015年9月8日
By Min-Jeong Lee、WSJ
LGのDavid VanderWal氏は、2015年1月に、ラスベガスで開催された、Twin Load Systemで、フロント・ローディング洗濯機を紹介した。
調査会社、Counterpoint Researchによると、2015年2Qにおける、世界のスマートフォン市場において、LGの出荷台数シェアは、前年同期の4.7%から減少し、3.8%になったという。
また、2015年2Qにおける、LGの純利益は、前年同期の、4120億ウォンから、45%減少し、2260億ウォン(1億9500万ドル)になった。
Samsung ElectronicsとSonyの利益は、モバイル・デバイスよりも、むしろ電子部品のような、別のビジネス分野に依存するようになった。
LGは、それほど魅力でない、家庭用のアプライアンスを、よりスマートにして、利益を上げることに取り組んでいる。
ローカルな通貨価値をベースにした、LGのホーム・アプライアンス部門の売上は、約13%向上し、この部門の営業利益率は、4.5%から6%に改善された。
アナリストは、LGのホーム・アプライアンス部門が、同社の営業利益率の80%を占めるようになると見積もっている。
LGのホーム・アプライアンス部門の責任者、Jo Seong-jinJo氏によると、洗濯機を含む、20種類以上の製品カテゴリを持つ、同社のホーム・アプライアンスの売上シェアは、世界をリードしているという。
LGは、ホーム・アプライアンス製品のライアップを拡大させている。
Jo Seong-jinJo氏は、例えば、LGの電子レンジの売上は、3倍になると見積もっている。
Jo Seong-jinJo氏によると、ホーム・アプライアンスにおける、インターネット接続性を向上させ、よりスマートにし、異なったタイプのアプライアンスを連携させる実験を実施することで、LGは、多くのビジネスの可能性が生まれることを期待しているという。
Jo Seong-jinJo氏によると、LGは、子供の成長に合わせて進化するコンセプトを持つ、洗濯機のような、ホーム・アプライアンス製品をテストしているという。
例えば、子供が成長すると、やんちゃになり、服が泥だらけになるので、ユーザは、この要件に合った洗濯シーケンスで洗濯するソフトウェアをダウンロードして、洗濯機にインストールすることで、LGのスマートな洗濯機は、汚れ具合をセンスし、適切な洗濯シーケンスで、汚れを落とすようになるという。
ドイツのベルリンで開催された、IFA 2015ショーで、LGは、2つの洗濯槽を持つ、Twin Washと呼ばれるスマート洗濯機を含む、いくつかの新しいホーム・アプライアンスを紹介した。
ユーザは、Twin Wash洗濯機を使用して、汚れ具合や、繊維の素材などで、洗濯物を分類し、要件に合った洗濯シーケンスで、効率的に、洗濯できるようになる。
LGは、2015年2Qの、ヨーロッパにおける、ホーム・アプライアンスの売上で、6%のシェアを占めている。
LGは、ホーム・アプライアンスの、よりプレミアムなモデルを、世界の成熟市場に投入することで、世界のホーム・アプライアンスの売上を、堅実に成長させていくことを望んでいる。
LGの役員によると、この戦略のシフトは、成功する、新製品を開発するために、多くの時間やリソース(人、資金、設備など)を必要としているので、利益の成長スピードが、遅くなっているという。
LGによると、同社の最新のTwin Washモデルの洗濯機は、延べ150人の技術者により、8年の歳月をかけて開発されたという。