新たなAmazonプライム・プログラムにおいて、すべてが2日以内に届くわけではない。 2015年8月28日
By Greg Bensinger、WSJ
Amazonのカリフォルニアの倉庫に保管された、Cuisinartは、Vermontの、Amazonプライムメンバーへ、すべてが、2日以内に届くわけではない。
2日以内に商品を届ける、新たなAmazonプライム・プログラムを、Amazonは、何社かの独立系の商人とテストしているという。
「Ship by Region」と呼ばれる、このプログラムは、特定の売り手が、Amazonプライムのメンバーに、2日以内に商品を届けられる地域を指定できるようにする。
Amazonプライム・プログラムにおいて、売り手は、対象地域を、2日以内に、確実に商品が届く地域に限定することができ、Amazonプライムの顧客が、保証した地域の外にいれば、2日以内に商品が届くことを保証しない。
また、Amazonプライム適格な商品に対し、Amazonも、顧客までの距離に基づいて、2日以内に出荷できる地域を限定する。
Amazonプライムは、商品が、同社の倉庫には保管されていないときに、Amazonプライム適格として、商品をリストするために、権限のある、売り手のグループへのオプションを制限している。
Amazonプライム・プログラムは、Amazonプライム用の検索結果に表示する、商品の数を増やすことを狙っており、殆どの商品を2日以内に届けることのできる、配達サービスを提供する、99ドル/年で利用できる、Amazonのプログラムである。
これまで、すべての売り手は、自分たちの商品を、Amazonプライム適格な商品にするために、最初は、Amazonの倉庫で、商品を保管しなければならなかった。
Amazonの副社長のPeter Faricy氏によると、Amazonプライム・プログラムに参加している、売り手は、売上を増やしていることを認めているという。
Amazonは、Amazonプライム・プログラムを、より包括的で、魅力的にするために、改善し、より短期間での配達したり、送料を無料にしたり、無料のストリーミング・メディアや電子書籍を提供したり、あるいは、他の商品やサービスを提供したりして、顧客を勧誘している。
このAmazonの新たなAmazonプライム・プログラムの提供は、新しいライバル、Jet.comのサービスを気にしていることも理由になっている。
Jet.comは、顧客までの距離に依存するが、製品が倉庫に保管された場所に、顧客が近ければ、より安い送料で、配達できることを約束している。
Amazonに詳しい人によると、Amazonは、顧客に、1日で商品を届けることができる、新たな配達サービスを提供するという。
4~5年前、Amazonは、同社のホームタウンのSeattleでのみ利用できる、オプション・サービス、AmazonToteを提供していたことがある。
このオプション・サービス、AmazonToteが選択されると、Amazonは、週に1回(Amazonプライム会員には週2回)、複数の商品を、1つのパックにまとめて、顧客に配達していた。
しかし、理由は明確ではないが、Amazonは、大きな再利用可能なバッグで、週に1回、顧客に、複数の商品をまとめて配達する、オプション・サービス、AmazonToteを、2011年に、突然中止している。
Amazonは、「Amazon Day」と呼ばれる、オプション・サービスを、いつ利用できるようにするかは、明確にしておらず、Amazonのスポークスマンも、この計画に対する、コメントを避けている。
週に数回、より少ない箱数あるいはバック数で、複数の商品をまとめて配達することにより、Amazonは、出荷回数を減らし、出荷コストを低減させることができるだろう。
このような出荷にかかった、Amazonの経費は、2015年2Qに、前年同期から、29%に増え、23億4000万ドルになった。
顧客は、再利用可能なバッグで、注文した複数の商品を、まとめて、無料、あるいは、安い送料で、Amazonから配達して貰うことができる。
Amazonは、この配達用のバッグを回収し、何回も再利用できるので、ダンボールの梱包箱を使用しないことで、紙資源の消費を、大幅に低減させることができる。