仮想現実(VR)ヘッドセット・メーカのAvegantが、2400万ドルの資金を調達した。2015年8月21日
By Lizette Chapman、WSJ
Venture Capital Dispatchによると、三次元(3D)や仮想現実(VR)コンテンツをサポートしたVRヘッドセット・メーカのAvegantは、2400万ドルの資金を調達して、製造量を増やし、2015年の末までに、仮想現実(VR)ヘッドセット、Glyphの正式な出荷を開始するという。
中国のモバイル・インターネット会社、Hangzhou Liaison Interactive Information Technologyは、情報家電会社に対する、継続的な投資家の熱意を示し、仮想現実(VR)市場が成熟している、最新の兆候を示す、シリーズβラウンドをリードした。
Dow JonesVenture Sourceによると、米国の情報家電会社は、2015年前半に、投資家から、5億4590万ドル調達しているという。
Googleが32億ドルで、Nestを買収したのと同様に、FitbitとGoProによる、新規株式の公開は、投資家を煽った。
老舗のハードウェア・ベンダの品質の高い部品が、さらに安く入手できたり、海外のメーカと容易に提携できたり、試作品をテストするために、IndiegogoやKickstarterのような、クラウド・ファンディング・サイトを利用できたりしているおかげで、ハードウェアのスタートアップの起業が、以前より、大幅に容易になっている。
VRヘッドセット、Glyphを作成する、Avegantに資金を投入することで、このスタートアップは、投資家への約束を果たし、クラウドファンディングによる、資金調達を行う手段を提供する、Kickstartの支援を得て、Glyphの正式な出荷を開始できるようになるだろう。
AvegantのCEO、Joerg Tewes氏は、新たな資金を調達し、同社のVRヘッドセット、Glyphの設計を改善し続け、マーケティングの新たな取り組みを開始し、販売や流通を促していくと述べた。
Joerg Tewes氏によると、長期的な計画は、Best BuyやFry’sのような小売業者が、実店舗で、AvegantのVRヘッドセットを599ドルで販売することだが、当面の計画は、米国や中国において、初期のVRヘッドセットの採用者に、Avegantのヘッドセットをオンラインで販売することであるという。
Oculus Rift、VuzixのiWear、および、DashbonのMaskなどのように、Avegantは、ポータブルな映画館として機能する、イマーシブルなビデオ画面を持つ、VRヘッドセット、Glyphを開発している。
画像を表示するために、小さなLEDのスクリーンを使用する、他のVRヘッドセット・システムとは異なり、GlyphのVRヘッドセットは、人の目に、直接、画像を投影するために、200万ものマイクロ・ミラーを使用している。
動きを追跡するセンサーを持つ、このVRヘッドセットは、ユーザにより異なる視力に調節し、スマートフォン、あるいは、PCなどの任意のコンテンツを再生できる。
Dow Jones VentureWireによると、Avegantには、Intelや他の投資家からの資金が投入されているという。
AvegantのGlyphのVRヘッドセットの紹介ビデオ