今回は、日本で今、一番勢いのある炉端焼きの店『なかめのてっぺん 渋谷店』を紹介してみようと思います。
昔は炉端焼きの店も多く、全盛期の昭和40年代には全国で一万店以上あったのですが、最近ではかなり少なくなってきました。
しかし、今あえて“炉端焼き”の店として素材にこだわり、都心部を中心に展開する『株式会社 MUGEN』の『なかめのてっぺん』は、注目すべき炉端焼きの店かと思います。
と、言う訳で今回は『なかめのてっぺん 渋谷店』の気になるメニューの数々を紹介してみましょう。
『バーニャカウダ』
こちらは『なかめのてっぺん 渋谷店』の“お通し”になる旬の野菜を使った『バーニャカウダ』です。
最初にお客様にお出しする“お通し”にこそ、力を入れているそうで、こだわり野菜の数々を“自家製アンチョビソース”で提供しています。
確かに普段は食べられない珍しい野菜も入っていて、新しい発見のある“お通し”は嬉しいですね。
厳選された野菜の持つ滋味(じみ)、美味しさと歯ごたえを楽しめる一品です。
『磯盛り』
『なかめのてっぺん 渋谷店』で、その日に仕入れた魚の中から、特に美味しい魚を厳選した“刺し盛り”が、この『磯盛り』です。
この『磯盛り』は2~3人前で1380円とリーズナブルで、一人で贅沢に食べるにも丁度良いボリュームです。
さらに『大漁盛り』は4~5人前で1980円とお得なので、まずは刺身が食べたい人は、これらの盛り合わせを注文されるのがベストかと思われます。
ちなみに左上から時計回りに、平政、カツオ、アジ、本マグロ、イワシ、サゴシ(サワラ)の順番になっています。
このラインナップで1380円は、非常にお得な価格設定なので、是非とも注文したい『なかめのてっぺん 渋谷店』の定番メニューですね。
アジもピカピカで最高でした。筆者は“光り物”が好きなので、この盛り合わせは嬉しいです。
平政も美味しく、サゴシは皮目を炙ってあります。このひと手間でサゴシの旨さが倍増します。
こだわりの調味料の数々
そして『なかめのてっぺん渋谷店』では、カウンターに置かれている調味料も一味違います。
最高の素材が持つ味を最大限に生かす為に、醤油ひとつ取っても妥協はありません。
『十六とうふ あつあげ』
刺身の次は、ちょいと豆腐でも食べてみたくなります。夏なので“冷や奴”も最高ですが、せっかくの炉端焼きなのでココは
『十六とうふ あつあげ』
がベストでしょう。通常の倍の豆乳濃度で作られる“和歌山ナカシタトウフ”を使用し、注文を受けてから厨房で揚げて、仕上げに炉端で炙った一品です。
この最後に“炉端で炙る”のが肝で、余分な油を落としつつ、表面をカリっと香ばしく仕上げています。
ちなみに『十六とうふ』の十六は豆乳の濃度を指していて、普通の豆腐が8~9で作られている事を考えれば、その旨さは推して知るべしです。
『つくピー』
野菜も美味い『なかめのてっぺん 渋谷店』ならば、このメニューも間違いないはずです。
“鶏の軟骨入りつくね”を炉端の炭火でじっくりと焼き上げ、生のピーマンに乗せた一品です。
この“生ピーマンと鶏つくね”の組み合わせは、ローカルな居酒屋さんの隠れメニューとして人気があり、そこに目を付けた『なかめのてっぺん』のセンスは凄いですね。
鶏肉のジューシーさに、ピーマンと軟骨の歯応えは新鮮です。一口で食べて“口の中で完成させる料理”で、ピーマンのほろ苦さが病みつきになる一品です。
この組み合わせを知らない人は、是非『なかめのてっぺん渋谷店』で試してみて下さい。
『抹茶ハイ』
ビール党の筆者ですが、ちょっとは健康が気になるので
『抹茶ハイ』
を飲んでみました。見た目は、凄い事になっていますが、それほど苦くは無く、抹茶の風味がアルコール感を薄めるので、非常に飲みやすい一杯です。
特に料理の味を区切る意味で、この濃い目な『抹茶ハイ』は優秀なドリンクかと存じます。
『生うなぎ 塩焼き』
そして、偶然にも筆者が訪れた7月24日は、ちょうど2015年の
“土用の丑の日”
だったので、この料理を食べない訳には参りません。静岡県産の活きた“うなぎ”を捌いた贅沢な一品です。
あえて“たれ”ではなく“塩”で勝負する所に『なかめのてっぺん渋谷店』の意気込みを感じます。
下手をすると生臭さの出る“白焼き”で勝負するのですから、その“うなぎ”の品質を疑う余地はありません。
炉端の炭火だからこそ出来る“遠火の強火”でじっくりと炙られた静岡県産の“うなぎ”は、皮目は香ばしく、身はふっくらと脂をしたたらせ、まさに最高の仕上がりになります。
それを北海道の粗塩で、シンプルに頂く幸せ……。
まさに“土用の丑の日”に食べる一品としては、最高に贅沢な料理と言えるでしょう。
ちなみに『なかめのてっぺん 渋谷店』のサービス精神により、この贅沢な“うなぎ”は写真の大サイズでも1580円で食べられます。小サイズなら1280円です。
まず国産の“うなぎ”をこの価格帯で食べる事は、滅多に出来ません。
そこを“土用の丑の日”のサービスメニューとして、白焼きでぶつけて来る『なかめのてっぺん 渋谷店』には筆者も脱帽です。
『ウニとイクラのグラタン』
猫舌だけれどグラタン好きな筆者としては、コチラのメニューも外せません。
『ウニとイクラのグラタン』
その見た目の豪華さもさる事ながら、何気にグラタンとしての完成度が高いです。
ベシャメルソースにもウニを使っているそうで、確かにベシャメルソース自体からもウニのコクが感じられます。
トッピングされた生のウニとイクラ自体の美味しさもですが、特筆すべきはグラタンのベースとなるベシャメルソースの塩加減でしょうか?
あえてベシャメルソースの塩分をちょいと控えて、生の“いくら”の塩分と合わさった時に、ちょうど良い感じの塩加減になるように味付けされています。
他にもチーズを控えてウニとイクラを全面に出すなど、素材にこだわる『なかめのてっぺん 渋谷店』の主張を感じます。
『からすみ蕎麦』
そして『株式会社 MUGEN』の展開する『なかめのてっぺん』の新メニューが、こちら。
『からすみ蕎麦』
あの珍味として有名な“からすみ”を贅沢に使った料理です。
締めにも良し! 肴にも良し!
まさにオールラウンダーな活躍を見せる『からすみ蕎麦』です。
筆者は締めの一品に回しましたが、最初の方でオーダーして、日本酒と合わせて頂くのも良いでしょう。
『なかめのてっぺん 渋谷店』 総評
その数々の料理の美味しさは勿論、店全体の活気があったのが印象的で、全従業員のモチベーションの高さが伺えます。
「また訪れよう!」
と思うだけの満足感を得られる店で、多くの居酒屋に訪れた筆者もイチオシの名店です。
どの店もコスト削減で食材の調達に苦労している昨今、炉端焼きと言う誤魔化しの効かないストレートな調理法で
“素材の味を最大限に引き出す”事を重視している『なかめのてっぺん 渋谷店』は凄いと思いました。
魚は勿論ですが野菜なども仕入れにこだわっていて、大振りで味の濃い”旬の野菜”を積極的に使っています。
特に“炉端焼き”を知らない若い世代の人達に、是非とも訪れて欲しいですね。
“最高の素材を炉端の炭火で焼く美味しさ”、小手先では誤魔化せない、本当の美味しい料理がそこにあります。
それでは、皆さんも是非『なかめのてっぺん 渋谷店』に訪れて、美味しい料理の数々を愉しんで下さい。
時間帯によっては満席になるので、なるべく『LINEグルメ予約』で予約してから訪れる事をオススメします。
『なかめのてっぺん 渋谷店』
東京都渋谷区 宇田川町41-26
営業時間
月~木 18:00~1:00
金 18:00~2:00
土 17:00~2:00
日 17:00~1:00(閉店1時間前ラストオーダー)
不定休