大学側、webサイトで遺憾の意を表明「本学教員の教育活動の在り方に問題があり遺憾」「当該授業者の授業を停止」
国立大学法人「福岡教育大学」は、ネット上で騒ぎになっていた、同大学の教員が授業中の生徒に、「戦争法案絶対反対」「安倍は辞めろ」などと政治的主張を授業の一環として言わせたという噂話について、webサイト上のリリース文で遺憾の意を表明し、該当の教員の授業を調査終了まで停止すると発表した。
この問題は23日、福岡教育大学の生徒とみられるアカウントが、「ある授業中、教員に集団的自衛権の映像を見せられ、更に(反対)デモの練習として『戦争法案絶対反対』『安倍は辞めろ』と言わされた」(発言一部改変)とツイッターで発言したもの。なお、該当のアカウントはその後ツイートを非公開にしてしまっており、ネット上では噂だけが広まっている。
ネット上では真実かどうか不明だが、該当の授業と教授名なども出回り、「事実なら大問題だ、最近の大学はヤバイな」「特定の政治主張を押し付けるのはおかしい」などと騒動が広がっていた。
福岡教育大「大学教員が行った教育活動の適正さについて関係法令や本学規則に照らした事実調査等を早急に実施し厳正に対処」「再発防止策を徹底」
大学はリリース文(http://www.fukuoka-edu.ac.jp/news/archives/344)で、
本学において行われた平成27年7月21日(火)の授業内容がインターネットに掲載されました。大学としては、本学教員の教育活動の在り方に問題があったこと、及びこれに関連して、学生が批判されているとの指摘があるという問題を認識し、大変遺憾であると考えております。
このことに関わって、本学の学生であることをもって学内外において誹謗中傷を受けるなどの不利益を被ることが無いよう徹底して学生を護るとともに、大学教員が行った教育活動の適正さについて関係法令や本学規則に照らした事実調査等を早急に実施し厳正に対処してまいります。また、今後、同様の事案が起こらないよう、再発防止策を講じ、学内に周知してまいります。
なお、事実調査等が終了するまでの間、学内外の混乱等を避けるため、当該授業者の授業を停止し、代替の措置を講じることとしました。
としている。
なお、本件について大学及び文部科学省に取材したが、何れも担当者不在ということで明確な回答は得られなかった。
大学によると、報道機関からの取材が多数来ており、担当が一人なので対処が難しいということであった。
(画像は 福岡教育大学webサイト http://www.fukuoka-edu.ac.jp/news/archives/344 より)