今や世界80ヵ国で販売されているカップヌードル。またそれ以前に初のインスタントラーメンであるチキンラーメンを発明した安藤百福は日清食品の創業者である。
アメリカのスーパーマーケットにもカップヌードルはしっかり売場を確保し、同じくインスタントラーメンも販売されている。世界規模で売られている日本の即席麺はどれだけの世界の人々に愛され、また重宝がられているのだろう。
安藤百福はアイデアマンであった。
即席ラーメンの海外進出を考え、1960年代半ばアメリカやヨーロッパを視察した。その際、取引先のアメリカ人がチキンラーメンを二つに折りマグカップに入れて食べているのを見て、ピン!とカップヌードルの構図がひらめいた。カップとフォークで食べるのがオシャレに感じられたのだろう。
カップヌードル容器のあの高さは安藤百福が指でL字型を作り「このくらい」と示した高さで決定したとのことだが、試行錯誤を経て完成品がしあがった。一つの容器で調理し、そのまま器として使える。何よりたった3分で仕上がるのだからマジックに近い。因みにアメリカのカップヌードルの麺の長さは日本に比べて短くなっているようだ。アメリカ人にとりカップヌードルは麺というより”ヌードルスープ”なので、スープの具としての麺は長いと食べにくいのだろう。
台湾生まれの安藤百福の発明したインスタントヌードルは今や多国籍企業のビジネスとなり、特にアジア方面のインスタントヌードル市場は競争が激しい。
世の中にはいろんな発明家がいて、その発明により人間の生活はどんどん向上する。その昔はそろばんが計算をするものだったが、やがて電卓に変り、家庭に於いては箒と塵取りが掃除機に変り、今やロボットで自動に掃除をしてくれるルンバも大活躍。新幹線だって改良に改良を重ね、東京⇔大阪間がのぞみで2時間半。
生活に変化を与えてくれる発明モノで、カップヌードルの小さな容器の力は大きい。そして苦労人だったカップヌードルの生みの親の安藤百福の言葉の力も大きい。
即席めんの発想にたどり着くには、
48年間の人生が必要だった。過去の出来事の一つ一つが、
現在の仕事に見えない糸で繋がっている。
今の時代、20代の会社経営者が多くいる。実態は何をしているのかわからないような会社で、あまり額に汗することなくして巨額の富を得て、マスコミにこれ見よがしに登場し、金満ぶりを品なく披露する。しかし、それらの成功は地に足がついていないから、砂上の楼閣のように崩れ落ちるのも早い。
泥臭い成功者はそこに根っこがある。調子づかずに精進する。そして富を社会に還元する。その人自身がすでに道徳の人となる。
カップヌードルを食べる時、そこには成功のスパイスが隠し味であることを意識してみよう。
試験に落ちた人、金欠の人、発展途上の人、人生で下り坂の人、マイナス要因を抱えた人、逆にそういう人こそ願掛けしながら食べてほしいですね。
その時は安藤百福の名言を検索して読みながら、サクセスの素として味わってほしいと思いますね。
頑張れ!みんな!!ちょっと人生に落ち込んでいる人たちへ….
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