間もなくWindows10の正式アップグレード版が公開される。
Windows7/8/8.1のユーザーは条件付きで無料でアップグレード出来るが、
人柱またはレポートを書く
以外で普通に使おうと思っている人は少ないかと思う。
何故なら、まずはダウンロードとUSBでの提供が主となり、最初からWindows10がインストールされているパソコンが売り出されるのがかなり先になりそうだという事。
また、現在わかっているだけでもMicrosoftのサービスONE Driveが全消去される問題があったり、ドライバーなどが対応しているかも未定。対応ソフトウェアもまだ揃っていない。
また、今まであったものの中でもMedia Centerが無くなり、MediaPlayerも提供が終わり、ユーザーは独自に音楽なり映像なりの再生ソフトをインストールする必要がある。
基本のソフトであるInternet Explorerに変わって「Edge」というものがメインのプラウザになる訳だが、パソコンに詳しくないと自負する人が多い中、操作についてはとまどう場面も出てくるだろう。
操作画面も変わり、スマホにも同じOSが入る。
(ただし、売り場の店員さんなどに話を聞くと、現在スマホの売上は落ちていてタブレット+ガラケー派が増えているそう)
Microsoft自体も会社の役員は一新、リストラ7000人以上といった状態で、気合十分。
どれだけのものを見せてくれるか、興味はある。
けれど、技術者がよく陥りがちな所であるのだが、
「使える最低限の機能で、セキュリティ重視、シンプルで早い」
といった一般のニーズととにかく最先端を目指すという姿勢については折り合いは付くのであろうか。
イギリス政府やアメリカ軍がMicrosoftによるWindowsXPの追加サポートを受けている事を考えても、先は楽観出来ないと思う。
昔、NECのPC9800という機種(及びシステム)が日本のオフィスで90%のシェアという時代があった。
あれもずっと続くと思っていたが陥落までは早かった。
もう一度あのような事が起きないとは限らないと思うのだ。
個人的には、指紋認証などは必要ない。
機械はミスしないが、人間はミスする。
何にせよ、開発の方にはそこを忘れないでいただきたい。
技術屋の好みと一般の求める物とは違う事を、Windows8の不評で学んだように。
(写真は無料素材ぱくたそさんより)