さりげなく秋葉原に進出したものの、さして筆者にアキバ的要素がある訳でもなく、微妙なアウェー感…
しかし!
ちょっと裏に入ると、なかなか良さげな店が色々とあるではないですか。と、言う訳で今回は焼肉屋さんの『たん清』に行ってみた次第です。
創業30年を超える焼肉屋さん
『たん清』は秋葉原で30年続く焼肉の名店で、とくに『上牛たん』が有名で御座います。
営業時間は「17:30~22:30」と基本的には夜のみの営業で、それなりにハイソな方達が利用する、ちょっと高級な焼肉屋さんです。
まあ、お値段的には庶民でも十分に手が届くのですが、それにアルコールとか足すと一人6千円以上は覚悟した方が良い予感ですね。
なので、どちらかと言うと「領収書を切れる人」とかの利用が多いらしいです。確実、筆者には縁のない名店かと思われます。
『たん清』のランチがヤヴァィらしい
そんな『たん清』のレビューを見て、指をくわえるだけの筆者でしたが、実は
「木曜日にランチをやる事がある」
との情報をグーグル先生に教えて頂きました。これは、是が非でも食べなければならないでしょうか?
なんでも月に2回くらい、木曜日にランチ営業をするらしく、その情報はツイッターで発信されるらしいです。
と、言う訳でツイッターで『たん清』をフォローしてみると、なんと明日は
『タンシチュー』
の日ではありませんか!
まさに、これは『タンシチュー』を食べろと言う、天の導きに違いないと思い、マッハで『ロマンスカー』の予約をしてみた次第です。
とにかく並べ! 話はそれからだ
と、言う訳で朝の通勤ラッシュを回避しつつ、優雅に缶ビールを飲みながら『ロマンスカー』で新宿を目指す筆者。
なぜか筆者が秋葉原に来る度に雨が降るのは、気のせいでしょうか?
そして、例によって例のごとく筆者の天敵である「行列」に加わります。
ちなみに『たん清』のランチメニューは『タンシチュー』のみと、かなり強気な設定ですが物凄い人気があります。
どのくらいの人気かと言うと、雨が降っているのに開店1時間前の10時半に並んで「26人目」ってくらいの勢いで御座います…
「雨が降っている平日で、この行列とは一体…」
どんだけ人気なんですかって話ですよ。
ある程度並んでくると「伝票」が配られます。この伝票は整理券にもなっているので、大事に保管しておきましょう。そして、この日は雨にも関わらず
「オープン前に完売」
と言う謎の結末が訪れました。恐らく50食か60食しか用意してないと思われます。
そして最後尾には「本日完売」の切ない看板が立てられます…
そんな『たん清』の『タンシチュー』なので、食べたい人は1時間前くらいから並んだ方が良いでしょう。
ライスの大きさを申告せよ!
そして11時半の開店と共に、行列が地下に吸い込まれて行きます。
階段を下りると「ライス」の大きさを聞かれるので、予めイメージしておきましょう。
ちなみに筆者は「普通」でオーダーしましたが、かなり『タンシチュー』のボリュームがあるので、普通に食べ進むとライスが先に無くなってしまうらしいです。
なので、結構な割合で「大盛り」をオーダーしている人が、いましたね。
と、同時に『タンシチュー』のボリュームを考えて、小食の人は「少な目」でオーダーしていました。
あと「おしぼり」はセルフなので、席に誘導される前にカゴから自分で取り出しましょう。
『タンシチュー』を食す!!
ある意味、仕込みさえ終わっていれば「盛りつけるだけ」なので提供されるのは早いです。
そして筆者の『タンシチュー』が降臨!
とりあえず『タンシチュー』がボリュームありますねぇ。
確かに、この深めの皿にたっぷりとシチューが注がれているので、ライスも「普通盛り」では足りない可能性大です。
「大盛りにしなかった件の是非」
あると思います。
牛タンがデカい!牛タンがデカイ!!
とにかくシチューの中の「牛タン様」が大きいです。一言で言うと
「なまらデカい!」
って感じで、これは確実にキテる肉料理です。これなら一時間くらい並んででも食べる価値ありでしょう。
牛タンが柔らかい!牛タンが(略
そして、その大きな「牛タン様」も箸で崩れるほどに柔らかく煮込まれています。特筆すべきは、その煮込み加減でしょうか?
なんでも長時間煮れば良いと言うモノではなく、必ずベストなタイミングがあります。
あまり煮込み過ぎると、確かに柔らかくはなるのですが、肝心の牛タンの味が抜けてスカスカになってしまいます。
確かに牛タンから出た旨みはスープと言うか、シチューの方に行くのですが、抜けた分だけシチューの旨みが牛タンに戻るかと言うと、そうでもないのです。
結果、煮込み過ぎると肝心の「牛タン」がイマイチな仕上がりになってしまうのです。
その点、この『たん清』の『タンシチュー』は良いですね。大きな牛タンが柔らかく煮込まれていて、ちゃんと牛タンの味も残っています。
ライスが「麦飯」だった件
さらに『たん清』の『タンシチュー』の特徴として、付属のライスが8対2くらいの「麦飯」である事もポイント高いですね。
筆者は玄米から「麦飯派」に生まれ変わった人ですが、はっきり言って麦飯最強です(寿司を除く)。
まず健康面から見ても米よりもGIが低くビタミンも多いです。さらに「腹持ちが良い」ので、食べた感が長続きするのもダイエットをする人には有り難いです。
まあ、筆者の場合は「STOP 糖尿病!」みたいな方向で麦飯なのですが、とりあえず麦飯は万人にオススメで御座います。
あと、肝心の味の方ですが、実は「麦飯」の方が肉料理には合うと思います。
結構、濃い味付けでも「麦飯」独特のクセと言うか味が、イイ感じにマッチするのです。
例えば「カレーライス」とか「とろろ御飯」とか、意外と麦飯の方がしっくり来るんですよね(筆者個人の感想です)。
ライスに牛タンを乗せてみた
そして、ココで今年一番の衝動が筆者に訪れました。
「ラ、ライスの上に、牛タンを乗せたいんだな…」
この『山下清画伯』が、オニギリを見たら食べざるを得ない衝動にも似た何かで、我慢出来る気がしません。
しかし、ここはチョット品の良い感じの店なので、そのようなタブーが許されるのでしょうか?
やはりテーブルマナーとして、そこは大人なんだから我慢しようぜHEY!って思った次の瞬間
「気が付いたら牛タンが乗っていた」
まあ、仕方ないよね。事故ですよ、事故。
食べようとした牛タンが、つい箸から落ちて偶然「ライス」の上に着地しただけですよ。
結果、後悔はしていない。
あまり豪快にシチューをライスにかけるのは、よろしくありませんが、最後の方にちょろっと楽しむ分には良いかと存じます。
『タンシチュー』 総評
あえて、ここまで『タンシチュー』の価格を公開していませんでしたが、みなさんの予想はいくらですか?
かなり牛タンもゴロゴロと入っていて、ボリュームもあるので安くはない予感ですが…
「1000円」
あの『たん清』の牛タンを使ったメニューが、僅か1000円で食べられるのですから、そりゃ並びますよねって話ですよ。
これなら1200円、いや1500円も有り得る案件です。
なので、お店側としては本当にサービスだと思います。
すでに焼肉の名店として秋葉原で30年も営業しているのですから、今更「知名度」を上げる必要は無いはずですが、日頃の感謝の気持ちを表したって事かと思われます。
だから限定でも仕方ないし、食べたければ並ぶしかありません。
と、言うかそういうの抜きにして「美味しい料理」なので、これは是非とも食べてみて欲しいですね。
牛タンにこだわって30年の『たん清』が作る、限定の『タンシチュー』は、間違いなく美味しいです。
是非、時間を作って訪れてみて下さい。
『たん清』
東京都千代田区 神田錬塀町45 ライオンズマンション地下1階
営業時間 17:30~22:30
定休日:日曜祝日