バラエティに必要なものといえば、番組を仕切っていくMC、盛り上げる芸人、そして花を添える女性タレントというのが定番だ。
最近ではAKB48のメンバーや、雑誌モデルの女の子などが出てくることが多いが、このところちょっと異色のタレントが活躍している。
それが、アイドリング!!!16号、愛称“あみみ”こと菊地亜美さんだ。
菊地さんは北海道北見市出身の21歳。事務所のオーディションを経て芸能界入りし、18歳の時にアイドルユニット『アイドリング!!!』に加入した。
彼女らがメインを務める番組『アイドリング!!!』では、持ち前のガッツとトーク力を生かして頭角を現し、今ではMCのバカリズムさんからも一目置かれる存在になっている。
自らも笑いに関しては貪欲で、NHKの『着信御礼ケータイ大喜利』に生出演した際、“女の子5人組の『なんてったって戦隊アイドルンジャー』今週のタイトルとは?”というお題に対し「忍び寄るAV業界」という回答をして、司会の今田耕司さんを慌てさせたという逸話も持っている。
そんな彼女がブレイクするきっかけとなったのが、9月17日に放送された『めちゃ2イケてるッ!』の“AKB48以外だらけの大運動会”という企画。
『中野風女シスターズ』や『ぱすぽ☆』など、“AKB48以外の”アイドルユニット総勢8組、77名が参加した中で、ハスキーな声をしっかりと張って、ぐいぐいと前に出てアピールしていく姿は、ぶりっ子キャラを前面に出したBerryz工房の嗣永桃子さんとともに強烈な印象を残した。
10月からは、フジテレビ『プレミアの巣窟』のレギュラーになったほか、『HEY!HEY!HEY!』や『IPPONグランプリ』『浜ちゃんが』など、この2ヵ月で14本もの番組にゲスト出演する売れっ子ぶりだ。
もちろん、アイドルの定番であるあまり似ていないモノマネ(ハスキーな声を生かした“すきま風”のマネ)や、“顔が派手”“キャバ嬢っぽい”といった自虐ネタも持ち合わせているが、彼女が特徴的なのは、そのスタンスが“ツッコミ型”である点だ。
これまでバラエティで活躍するアイドルは、どちらかというと“天然ボケ”タイプが多かった。
そこにMCや芸人が突っ込みを入れることで笑いが成立していたのである。しかし、同じような展開ばかりでは、いくら内容を変えても飽きられてしまうし、逆に“いじられキャラ”の芸人も出てきている。そこで彼女のようなキャラクターが生きてくるのである。
元々おしゃべりが好きで、頭の回転が速いという素養はあったと思うが、それを更に鍛え上げたのは、3年半にわたって出演している前述の番組『アイドリング!!!』であろう。
この番組では、スタッフの“むちゃぶり”とも思えるような企画に全力で取り組み、そして笑いに関しては天才的なセンスを持ったMCバカリズムと、その場でのやり取りを通して盛り上げていかなければならない。
現在20名いるメンバーの中で、まずは彼女がブレイクしてきたが、その後に誰が続いてきてもおかしくないと思う。
ちなみに、イベントやラジオ、ブログなどで垣間見れる素の彼女は、メンバーやファンをとても大切にする、可愛らしくて真面目な女の子だ。
今後バラエティーなどで彼女を見た時、そんなことも思い出してみると彼女の新しい魅力を感じられるかもしれない。
※画像はフジテレビ『アイドリング!!』公式ページより http://www.fujitv.co.jp/idoling/cast/kikuchi.html
●菊地亜美オフィシャルブログ『あみみ参上!!』 http://yaplog.jp/lp-k-ami/