電話一本で関係を清算しようとした片岡愛之助と結局暴露しちゃった熊切あさ美はどっちが悪い?

  by あおぞら  Tags :  

片岡愛之助と熊切あさ美の別離で芸能ニュースは持ちきりで、崖っぷちアイドルと呼ばれ、しかも女性として三十路を十分に超えてしまったタレントが今をときめく歌舞伎のプリンスと恋愛し、周りは『ともすれば結婚??』なんて興味の対象で注目されていたのに、急転直下の別れで世間は驚き、驚く前に愛之助は藤原紀香の部屋に宿泊までしているから、三角関係とやらでより注目されることになったのだろうが、この場合両者の気持ちも実に人間としてわかってしまう。

片岡愛之助は見ている限り人柄が良さそうだし、敵を作りにくい。芸能人と言うより歌舞伎役者という伝統芸能を本業としているので芸能人としてのステイタスは格上と言える。そんな千両役者が鮮度の落ちているアイドルと恋愛関係であることを知った時、更に好感度が上がった。ただ、熊切あさ美は一女性として教養や品位には欠ける印象だ。これは付け焼刃で身につくものではないし、本人も未来の歌舞伎役者夫人を夢見て努力したとも思うのだが、残念ながら愛之助に飽きられたのだと思う。

恋愛はフィフティーフィフティーの関係だと言う人もいるが、圧倒的に愛之助主導で高額家賃負担の同棲までしていても、飽きたらポイ!と捨てられたのが現実ではないのだろうか。当初、泣きながらインタビューを受けた熊切あさ美の方が分が悪かったが、ネットニュースでの「電話一本で別れるはアリ?」に目を通してみて、熊切サイドにつく同情の声を知ると共に随分非道な別れ方だと思うようになってしまった。

先ごろ、新妻を連れて来日したジョージ・クルーニーは現夫人と結婚するまでは、手を変え品を変えと言ってもいいほどの多種多様のガールフレンドがいた。これは三角関係と言うややこしいものでなく、関係を終えて暫くするとまた新しいガールフレンドが出来、ガールフレンドは間違いなくクルーニーとの結婚を望み子供が欲しいと言い出し始めると、関係はほどなく終焉を迎えると言うのが常だった。

愛之助はもしかしたら日本版のクルーニーなのかもしれない。クルーニーの歴代のガールフレンドも随分格下の女性だった。格上、格下と人間を位置付けるのは実際、ほめられたことではない。しかし、現実問題世の中はロンドンハーツじゃないけど格付けしあい、競争し合い、日々進歩しながら形成されていくものだと思う。熊切あさ美は当初付き合うだけで満足だった筈だ、付き合えたことだけで当たりくじを引いたわけだ。しかし、意外に長続きしていくと男女のパワーゲームで自分の希望を押し付け始めたのだと思う。クルーニーが格下のガールフレンドから結婚を迫られると、もう飽きてサヨナラをしたのと同じ状況が今回の片岡愛之助と熊切あさ美の別れの理由だと推測する。

クルーニーが結婚はしないと公言していたのに、現夫人の国際的な有能な弁護士でありながら、女優並の美貌と、そこはかとない品位を備えた女性に会うべくして会うと、きちんと結婚を意識して、早々と結婚を決めていた。熊切あさ美がもし短期間でも一流の女性になる器であったら、場合によっては愛之助の妻の座につけたかもしれなかったが、愛之助にしてみれば熊切あさ美はいとも簡単に手に入る花で、クルーニー夫人のような高嶺の花ではなかったのだ。

人気歌舞伎役者に隠し子がいることはそう珍しくなく、愛之助にも小学校の高学年の子供がいる。それに今までの恋愛では電話一本のやり方でも別れがこじれずに済んだのかもしれない。

しかし、当時の知名度と人気と仕事の幅は今と全く違ったはずだ。だから人気や知名度と共に別れ上手に磨きをかけないといけないのだ。クルーニーは別れる時、金品を出したり、相手を慮る姿勢があったので、過去のガールフレンドがゴシップ誌にクルーニーのことを吹き込むことはなかった。それだけハリウッドは歌舞伎界より別れに於いて洗練されているのだと思う。

藤原紀香はゴシップで人気を維持する術があるから、逆にこのスキャンダルは願ったりかなったりだろう。それに愛之助との共演ドラマもいずれ放送になるので、確実に視聴率は取れるはずだ。

なんだかすべてが仕組まれているようにも感じられるが、いずれにせよ片岡愛之助は男を下げた。別れ上手は恋愛上手、蛇の生殺しのようにうやむやにしていると結果こういうゴタゴタに巻き込まれるので、男は、しかも力ある男は別れの際にはとどめを刺さなければいけないのだ。それにより相手がどうでるか?マスコミにペラペラと話し出すような女であるか?熊切あさ美に必要なのは教養と品位だった。それらを持たぬから愛之助とつり合いがとれずに、このような軽い別れ方をされてしまったのだ。

一旦別れても復縁して結婚までもっていった道端ジェシカは見事にジェンソン・バトン夫人になれたが、彼女にしても別れた時には言いたいことは山ほどあっただろうけど、もしも熊切あさ美のようなことをしてしまったら、お互いが嫌な印象のままで二度と顔を合わすことはなかっただろう。道端ジェシカは人間として成熟しているのだと思う。

熊切あさ美は残念ながら大人の女性としての聡明さが欠如して、片岡愛之助は世間に知られていた交際相手に電話一本で別れをつきつける配慮のなさが露呈した。

確かに芸能界の色恋沙汰と言ってまえばそれまでだが、恋愛感情だけでなく、人として人にどのように接するか、最悪の問題を避けるか、また問題を大きくひろげないようにするのは、どのように対処すべきかと考えるケーススタディーが多くある、ある意味人生の教材になるゴシップでもあると思う。

ただ、やっぱり電話一本で30を超えた女性を切り捨てるのは誉められた行為ではありませんけどね。

ニューヨークから発信しています