千葉市は、5月21日に市内2箇所の公園で蚊の調査を開始しました。昨年、約70年ぶりに国内感染が認められたデング熱の病原体であるデング熱ウイルスを媒介する蚊が存在しているかを確認するためです。
調査が行われたのは、千葉市内にある千葉公園(千葉市中央区)、稲毛東6丁目第2公園(千葉市稲毛区)の2箇所。公園内の植え込みで蚊を採集し、千葉市環境保健研究所でデング熱ウイルスを保持しているかを確認し、ウイルスが確認された場合は駆除処理を行う予定です。
千葉県では、5月25日から千葉市内の公園、館山市内の公園、柏市の公園についても調査を開始し、来月は船橋市も調査を開始する予定です。
デング熱は、発熱、関節痛などの症状を引き起こしますが、一般的に解熱剤などの投与で症状が落ち着き、大半の場合は治癒するとされています。しかしながら、まれに出血、血小板の減少、血漿の漏出が起こり、生命を脅かすデング出血熱に発展することがあります。
デング熱ウイルス自体は、ワクチンが存在しません。したがって、予防接種は存在せず、罹患した場合は対症療法しかありません。
こういったことから、当局は防疫に力を入れていますが、私たち自身も蚊が発生しやすいところは薬を撒いたりするなど、蚊が増えないようにする対応を行うことが重要だといえます。あまり気にしすぎるのもよくありませんが、万全の体制で臨めばトラブルが防げるのも事実で。公的機関だけに任せずに、ボウフラが沸きそうなところを清掃するなどといったことを、積極的に行いたいですね。
※ 写真はイメージ 足成より http://www.ashinari.com/2014/09/08-390365.php