【ニューヨークの煙草事情】なんせ一箱1500円だもの!!

  by あおぞら  Tags :  

アメリカの喫煙者は年々減っています。ことにニューヨークでは非喫煙者にならざるを得ない状況です。なぜならそれは全米50州のうち煙草の販売価格が一番高いからなのです。因みに一番安いバージニア州で一箱$5.25(5月1日現在1ドル=119.63円)、円換算すると約600円。さて、ここで問題です、全米1位を誇るニューヨークの煙草一箱のお値段はHow much?

答えは平均$12.85で、日本円で約1500円!もう一回1500円!!

そもそもここまでニューヨークの煙草価格が高騰した理由は、前ニューヨーク市長で世界の金持のリストの上位に名を連ねるブルームバーグが大の煙草嫌い、それにより煙草の値段を市長時代につりあげたと言われており、加えてニューヨーク市の条例で喫煙場所がどんどん削られて、レストラン、バーでも煙草は禁止!バーで吸えないのは喫煙者にとってはキツイでしょう。

立場の悪くなった喫煙者はビルの下でモクモクと吸っているのですが、かつては灰皿なども用意されていたのに、今や更に喫煙者には冷たく、その灰皿もないビルが大半。マナーなんて言っていられないニコチン中毒の皆々様は、吸い殻はそのままポイ捨て!これがシンガポールなら厳しく罰せられても、ニューヨークですもの、街がごみ箱化しても気にしない土地柄、そう、マナーのことなどな~んてことない残念なスモーカーたち。

さて、ここまで値段が上がると高級品となった煙草を買えない人はどうするか?です。

街を歩いていると面白い光景が見られますよ。ビルの側で煙草を一服している人におもむろに近づく人がいます、そして『煙草一本もらえない?』と無心するんです。或は歩き煙草をしている人を止めてフイに頼みます。確率としては歩き煙草をしている人からもらえる場合が多いように見えます。

実は、これはなにも低額所得者の男性だけがすることでなく、かつて私の職場の同僚にオシャレなロシア女性がいて、その女性と歩いている時に”それ”をしたのでびっくり仰天!もらい煙草に関しては慣れているみたいで「平気よ!」と余裕の一言。そこはもらえそうな殿方を品定めして声をかけているのでしょうが、職場はウォールストリートにあったので、金融街の男たちは煙草一本差し出すなんて余裕綽々。

しかし、なんですな、煙草が1500円もしますか、信じられない!でも、それが事実だからニューヨークで路上で煙草を売っている黒人男性が、警官数人に取り押さえられて死亡するという事件も起きてしまったのです。この事件に関しては大統領選に出馬のヒラリー・クリントンが「母として孫をもつ祖母としてエリック・ガーナ―(死亡した男性)が死亡したことを考えると胸が潰れるように苦しく思う」と黒人票獲得を見据えた発言をしていましたが、なぜ路上で違法煙草を売るかの理由もおわかりだと思います。そうです、安い煙草を入手してそれを路上で売り差額を儲けているのです。

あまりに高いニューヨークの煙草だからこそ悲劇も起きたわけですし、また煙草をタダでもらおうと街中で煙草をめぐるやりとりがそこかしこで行われているのです。ちょっとコミカルで、また悲しくもあるニューヨーク路上煙草物語なのであります。

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