今回は東京都の八王子にあるデカ盛りな店『大進亭』を紹介してみましょう。ちなみに筆者は『長岡屋』と『大進亭』の存在を『銀河英雄伝説』に例えて
「八王子の双璧」
と呼んでいます。この2店を制圧しなければ、八王子を制したとは言えないのです。
そんな『大進亭』の一番人気のメニューはやはり『鶏の唐揚げ定食』でしょう。ゲンコツくらいある大きさの唐揚げが5~6個、御飯は大盛りにすると「マンガ盛り」と呼ばれる盛り具合になります。
意外と若い人にも人気の『大進亭』
実は何気に地元の若い人達の「憩いの場」としても機能しているようで、『Twitter』で検索してみるとやたら楽しそうな感じです。
確かに、マックでだべる感覚で『大進亭』でグダグダするのも面白そうですね。大人数ならシェア出来るので、色々なメニューも楽しめる事でしょう。
そして、何気に八王子出身であるB21スペシャルのヒロミ氏がツイッターの写真にw
ちなみに他はガテン系の人達やタクシー運転手や、営業で外回りをしている人が多いようです。なので駐車場はトラックやハイエースが多く駐車してあります。
確かに『大進亭』ならガッツリ食べられるので、働く人にとっては最適な昼食と言えるかもしれません。
セットメニューがお得な『大進亭』
そして、さんざん「大進亭に行ったら鶏の唐揚げ定食!」と言っておきながら、筆者が選んだメニューはセットメニューのA、すなわち
『鶏の唐揚げ定食&小ラーメン』(1030円)
で御座います。『鶏の唐揚げ定食』(830円)で御飯大盛りと言う選択肢も良いのですが、どうせならラーメンも食べたいのでココは迷わずAセットです。
とにかくデカい! 唐揚げがデカい!!
そしてAセットの降臨。噂には聞いていましたが、本当に『鶏の唐揚げ』が大きいですね。でも、さすがに「握り拳の大きさ」というのは大袈裟です。せいぜい子供の拳くらいの大きさでしょう。
ちょっと写真だと大きさが分かりにくいのですが、同じ皿に乗っているレモンの大きさを見て判断して下さい。
「レモンくらいの大きさの唐揚げである」
…と、いうのは、理解して頂けると思います。この大きさで6個もあれば、とりあえず「デカ盛り」と呼んでも問題ないでしょう。
筆者的な感覚では相模原の『とんかつ赤城』や、国立の『ひなたかなた』よりもボリュームがあると思いました。
まずは麺類から攻めるべし!
アツアツの唐揚げにかぶりつきたい衝動に駆られますが、ココはセオリー通りに麺類、すなわち『小ラーメン』から食べるのがベストです。麺類は時間が経つと伸びちゃいますからね。
そして、麺を食べたらスープは残しておく。コレが重要です。デカ盛りの世界では
「液体(スープ類)は最後の手段!」
が常識です。後半、しんどくなった時のアイテムとして温存、さらに全てを食べるのが不可能な場合、
「ラーメンのスープは残しても仕方ない」
みたいな逃げ道の確保です。どんだけ弱気なのかと言う話ですが、そこまで計算して万全の体制で挑むのが、食べる側のモラルです。
無論、ラーメンのスープも飲んだ方がお行儀は良いのですが、やはり塩分とか血圧を考慮すると、半分くらい残す場合もあるでしょう。
ちなみに、ラーメンは思ったよりも美味しいです。思ったよりもと言う表現も失礼ですが、中華料理屋さんの半ラーメンに、そこまで求めないのが普通かと思われます。
なのに『大進亭』の小ラーメンにはチャーシューも入っていて、十分に「ラーメンを食べた」と言う満足感が得られます。
これなら、普通にラーメンを食べに来るのも有りですね。特にチャーシューは柔らかく美味しかったので、チャーシュー麺とか気になるかもです。
いよいよ『鶏の唐揚げ』を食す!!
小ラーメンの麺を食べて、軽くウォームアップを済ませたら本題に入ります。いよいよ、待ちに待った『大進亭の鶏の唐揚げ』に挑みましょう。
まず、全体を見回してペース配分を考えます。大きな唐揚げ6個、カットレモン1切れ、マヨネーズ少々、レタス1枚…
ちなみに、何も考えずに「デカ盛り系メニュー」に挑むのは無謀です。一見、ただの大食いに見えますが、みんなそれぞれ自分の得手不得手を把握し、作戦を考えているのです。
「大食いは簡単なようで難しい」
極めようと思ったら、かなり過酷な世界かと思われます。簡単そうにペロっと食べているように見えますが、普段からかなりの修行を積まないと無理です。
と、言う訳で作戦もバッチリ、完食するビジョンも見えたので食べ進める事にします。
まず、見た目よりも衣はサクっとしていて、かなり油の切れは良いですね。筆者はわりと油系は得意ですが、この唐揚げなら誰でも美味しく食べられると思います。
結構、スパイスも効いているので、特に調味料は必要としません。もっと醤油系な味付けかと思っていたので意外でした。
そして肝心の肉、つまり「鶏の腿肉」ですが柔らかくてコクもあります。『大進亭』の唐揚げはジューシーで大きく、とても一口では食べられないので注意して下さい。アツアツの肉汁が飛び散る可能性があります。
しかし… 重いなw
3個目までは快調に食べ進めるのですが、ココで一回目の「壁」に当たります。恐らく、食が細い方だと3個目、ないし4個目で仕上がってしまうんじゃないでしょうか?
たかが「唐揚げ6個」と思われるでしょうが、恐らく『大進亭』で唐揚げを食べた事がある人は、みんな同じ考えでしょう。
「『大進亭』の唐揚げは4個目からが本番だ」
3個目までは誰でも食べられるけど、そこから先にドーンと来るのが『大進亭』の唐揚げなのです……。
後半は「味変アイテム」を駆使せよ!
このようになる事は初めから予想していたので、ココでワンクッション入れます。付属の癒しアイテム「おしんこ」と御飯で、一度「唐揚げ」のビジョンを消し去ります。
さらにラーメンのスープと「しなちく」で休憩し、味覚をリセットしましょう。やはり揚げ物の連続は重いですからね。
そして、必殺のカットレモンで味に変化を加えます。
おお! 再び『大進亭』の唐揚げが輝いて来た!(気がする…)
ちょっとサッパリしつつも、1個の唐揚げをやっつけました。次もイケそうですが、ぶっちゃけ筆者は「唐揚げにレモンは合わない」を信条に生きているんで無しの方向でお願いします。
いや、確かにサッパリするような気はするけど、レモンの個性が強すぎると思うんですよね…
なので、残りは潔く「マヨネーズ」で食べる事にします。「油に脂ってどうなの?」って話ですが、筆者はレモンの酸味でうんちゃら言うくらいなら、黙ってマヨネーズの酸味で食べる派なので、ココは華麗にマヨネーズでフィニッシュを迎えます。
そしてレタスを食べて、残りのスープを飲み干してエンディングです。
いや~、結構辛いかと思ったてたけど、胃袋の容量的には余裕があるような?
まあ、前日から体調を仕上げているのと、朝食抜きってのが大きいとは思いますが、胃もたれ感もなく適度な満足感が得られ、文句無しのランチでした。
『大進亭』Aセット 総評
なんだかんだ言いながらも、最後まで美味しく『鶏の唐揚げ』を堪能出来ました。これは『大進亭』の唐揚げのレベルが高かったからでしょう。
油も新しい物を使い、肉を大きく切る事で火を通してもジューシーさが損なわれない。この味を出すには、やはり『大進亭』くらいの大きさで作らないと無理ですね。
まれに、カッチカチの衣をまとった油ギッシュな唐揚げもありますが、そんな唐揚げのデッカイ奴を6個も食べるのは、正直ゴメンです。
しかし、今回は最後まで味を楽しむ余裕もあったので良かったです。ボリューム的にもガテン系の体を動かす仕事の人なら、普通に食べられると思います。
まさに「働く人の定食屋さん」として、自信を持ってオススメ出来る店ですね。
それでは、みなさんも八王子の『大進亭』で『鶏の唐揚げ』を食べてみて下さい。この肉汁溢れる唐揚げを食べたら、他では満足出来なくなりますよ。
大進亭(だいしんてい)
住所 東京都 八王子市 大楽寺町184
営業時間 11:00~21:00
定休日 年中無休