風来坊力也のヒッチハイク旅
4月3日のLIVE放送
風来坊力也の旅日記
四国の香川県からヒッチハイク再開。
昨日はサービスエリアで野宿。
寝袋が気持ち良い季節になった。
朝、目が覚めると女の子が覗き込んで不思議そうな顔をしていた。
若干はずかしい。
本日も晴天、どんどん前に進んでいこう。
目標は大阪、約240km。
しかしこれが簡単には行かない。
四国から本州に入るには鳴門海峡を超え瀬戸大橋をまたいで本州入りしなくてはならない。
途中淡路島があるが、ここでヒッチハイクは絶望的らしく、一気に本州入りしなくては詰んでしまう。
これは長期戦になるだろうと覚悟を決めてヒッチハイク。
ところがあっさり大阪行きの車に乗せて貰えることになった!
こういう奇跡がたまにある、今日はラッキーだ!
大阪までの道のり3時間を色々な話をしながら進む。
広島の方で今は大阪に住まわれているドライバーさん。
昨日原爆ドームを見てきた事を話すと、表情が曇る。
「ああいうのは早く無くなった方がいい」と言う。
教訓として残されている原爆ドーム。
沢山のひとが訪れ、戦争の恐ろしさを伝えている。
しかし、地元の人にとっては辛い思い出なのだ。
親を子を無くした記憶を思い出させるドームを見るたび心を痛めていた。
「辛い記憶は忘れないと前に進めないからな、ドームは見たくないんだ」
原爆ドームはいつまでも残り続ける、その事で苦しんでいる人がいる事を知った。
大阪に到着、今日はここで1泊する。
相変わらず西成のホテルは安い。
1200円のホテルに入る。
畳に布団、テレビのみのシンプルな部屋。
重い鉄の扉をくぐり正座してみる。
こりゃまるで刑務所だ。
今にも番号で呼ばれそうだ。
西成と言えば『じゃりんこチエ』でもお馴染みのホルモン。
西成1のホルモン屋『ヤマキ』へ行く。
ここは串の数で清算する。
1本70円、メニューはホルモンとモツ、あとお酒。
目の前の鉄板に置かれているホルモン串を勝手に取って食べる。
タレは一度まで、モツは注文すると3つに切り分けてくれる。
と、ここまでの説明は全て隣にいたお客さんが教えてくれた。
早速食す、本場のホルモン。
ホルモン串、最高に美味い!油が乗ったコラーゲン部分がプリプリとした食感で噛めば噛むほど味が溢れてくる!
続いてモツ、3つに切り分けられたモツを串で頂く。
こんな美味いモツは食った事がない、まったく臭みがなく甘い!ぬたっとしたペースト状を想像したのだがとんでもない!
プツンと歯ごたえがありみずみずしい!
新鮮なモツでないとこうはならない。
さすが日本一のホルモン屋だ。
串5本、モツ5枚を食べ腹一杯になる。
お会計は700円、信じられない安さだ!
この街に訪れるのは2回目、何故かしっくりくる。
自分はこの街に合っている気がする。
永住してしまおうか真剣に考えながら就寝。
おやすみなさい。