ミュージシャン・政治団体代表の三宅洋平氏のブレーン、高尾洋平氏「アンネの日記は捏造」と発言

  by 松平 俊介  Tags :  

Twitterユーザーからは「ドン引きする」の声

「アンネの日記」が都内の公共図書館や、書店で相次いで破損されている事件。

これについて、ある政治家の関係者が発言したことが問題になっている。
2013年の参院選で緑の党から比例代表で出馬した、三宅洋平氏(ミュージシャン・政治団体代表)の選挙参謀を務めた高尾洋平氏が、「アンネの日記が色々話題になってるが、アンネの日記は捏造」と、Twitter上で発言した。
Twitterユーザーから「ドン引きする」「差別性を強烈に感じざるを得ない」との声が上がっている。
コメントは、2014年2月28日9時35分に行われた。(以下引用)

アンネの日記が色々話題になってるが、 仮に、アウシュビッツでユダヤ人が600万人殺されたとして毎日5000人を4年間殺し続けないとあり得ない数字。それだけの人口を焼死体させた埋葬地もなく事実、戦後5年後に1850万人に回復している。そもそもアンネの日記は筆跡も違いある勢力の捏造。
(高/ 尾/ 洋/ 平/ @Takaoyohey)

(https://twitter.com/Takaoyohey/status/439197218168254464より引用、原文ママ)
Twitterユーザーからは、計算の誤り(600万を5000で割っても3年3ヶ月10日余りにしかならない)や、アンネの日記偽書説は論破されているという指摘があったが、高尾氏はこれに対して、

極一部のユダヤ人の中でこの様な信仰をしている人が今現在もいて、各地行っては迫害される続けて来たのは事実ですし、彼らは目的の為には手段問いません。過去、異国の者が翻訳に試みただけでも殺された時代も。
(ユダヤの世界観 タルムードの内容 小石泉牧師の著書より)
(高/ 尾/ 洋/ 平/ @Takaoyohey)

(https://twitter.com/Takaoyohey/status/439200137420607488より引用、原文ママ)
と、いわゆるユダヤ陰謀論者の小石泉氏のyoutube動画を引用して反論した。引用先の動画には以下のような解説が付いている。

少し前ではタルムードを翻訳した者は殺されたりしていた。
ユダヤを可哀相という人もいる、しかし何も知らずにそのようなことをいうならば、それ­は彼らの思惑通りである。
ホロコーストでのユダヤ大虐殺は嘘だった。アンネの日記も偽物だった。
全てのユダヤ人が悪いわけではない。もちろん普通にいい人もいる。
しかし、経済社会を支配し、世界を支配する彼らがどのような教えによって動いているか­、私たちは知っておくべきである。

「タムルード」はユダヤ教の聖典の一つで、旧約聖書やミシュナに次ぐものとされている(世界大百科事典より)。
日本でもビジネス教訓、人生訓として有名であり、1971年に親日派のユダヤ教牧師・ラビ・M.トケイヤー氏の抄出版『ユダヤ5000年の知恵―聖典タルムード発想の秘密』が加瀬英明訳で出版され、出版社を変えながら版を重ねている他、2011年にもマイナビ新書から『ユダヤの格言 ~知られざる教典「タルムード」の教え』という本が出ている。

高尾氏のツイートを見た人からは、
「ネットで真実に目覚めるみたいなのはやめたほうがいいですよ。」
「高尾洋平がユダヤ陰謀論を言っていて、ドン引きする。こういう人をリベラル側が立てなくちゃいけないって、どんだけ人材不足なのよ。」
「歴史修正主義者の言うことを無批判に拡散していませんか?」
「被害者側が「アウシュビッツで600万人」などと主張している事実があるのか、高尾さんはその根拠を提示すべきです。ちなみにアウシュビッツ収容所跡の記念碑の数字は150万人であって、600万人ではありません。」
「彼が選挙に出るときのための(近く出るそうなので)、問題発言の言質はとっておいた」

と批判の声が上がった。トウギャッターでもまとめられている。
http://togetter.com/li/635931

高尾氏「ユダヤ系の友人もいる。ユダヤ人種差別でも何でもない」

高尾氏は、これについて、

「ユダヤ系の友人もいるし、昨日説明した様にユダヤ人種差別でも何でもないですが、当方の本意を理解しようとせず、一方的な決めつけをしてくる事に久々不快な気分で一杯です。何方か差別主義なんだか。」と述べた。ネットユーザーからは「陰謀論ねえ。一回はまちゃったひとは抜けずらいんでしょうなあ。そういう人は政治になるべく関わらせないほうがいいかもね。」(原文ママ)との声も上がっている。

(引用画像は高尾氏のツイッターより )

企業のニュースリリースライターを足掛け4年経験。現在はライターのみならずwebディレクターやテレビ番組の企画にも関わっている。タウン誌や飲食関係の媒体の制作にも携わる。 大学時代は書家や歴史作家について修行をしていたことも。(雅号:東龍) 地域の埋もれた歴史を掘り起こしたり、街歩きをするのが好き。これまで関わってきた雑誌は「散歩の達人」「週刊SPA!」、放送局では主に関東ローカルテレビ局の企画を担当。

ウェブサイト: http://touryuuuan.blog.jp/