なぜ、Googleは、 Mobileyeを買収しないのか?(2)

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 Mobileyeを買収することで、自動運転車分野において、Googleの利益になる技術が得られることは、あまりないだろう。 2015年12月28日

 By Business Quant

 Googleは、現在、完全な自動運転技術における、リーダかも知れないが、この分野においても、競争が劇化している。

   (続き)

 噂されている、Mobileyeを買収することに対する、最も一般的な、3つの議論を紹介する。

1)Mobileyeを買収することで、Googleは、同社の自動運転車の戦略において、有利な技術が得られるのだろうか?

 これは、的外れな議論だろう。

 筆者は、両者の特許を検証した結果として、Googleが、既に、完全自動運転車に必要な、ADAS技術においても優位に立っていると考えている。

 Googleは、自動運転車技術で、競争力のある姿勢を保護するために、Mobileyeの技術を買収する必要はないだろう。

 Googleは、自動運転車市場の一部をつかむことに取り組んでおり、ADAS技術を搭載した、独自の完全自動運転車のライセンスを開始する。

 Googleの自動運転車向けのADAS技術は、MobileyeのADAS技術よりも、2~3年、先行している。

2)Googleが、同社が既に所有している、知的所有権(IP)ポートフォリオを購入するために、Mobileyeを買収するのに、80億から10億ドルを費やすことに、意味があるのだろうか?

 Googleが買収すると、Mobileyeの顧客(Teslaといった)向けの展開計画を混乱させる可能性がある。

 これは、部分的に、事実である。

3)Googleが、Mobileyeの顧客向けの展開計画を混乱させ、遅延させるために、価格設定やライセンスを得ることを保証したが、その価値があるのだろうか?

 この根本的な問題は、Googleが、半自動運転車のADAS技術分野に、あまり興味を持っていないことである。

 Mobileyeの株は、安く、買収のトリガーになるだろう。

 Mobileyeの株は、過去の4ヶ月に、自分たちの株価の約35%を失い、企業価値が、約90億ドルになった。

 しかし、Googleは、Mobileyeを買収するために、約8億から10億ドルを支払いたいと思うだろうか?

 自動運転車業界のベンダは、業界のプレーヤの統合を求め、エコシステムを拡大させることに取り組んできた。

 この自動運転車業界は、まだ、揺籃期にあり、テイクオフしていない。

 筆者は、Googleが、80億から100億ドルを投資し、完全自動運転システムの研究&開発に取り組めば、実際に利益を上げられるようになるだろうと信じている。

 自動運転車業界は、現在、競争が激しくなってきており、買収の投機的な議論や、多くの噂で、さまざなな思惑を産むだろう。

 しかし、筆者は、GoogleがMobileysを買収することは、同社の戦略上、あまり利益をもたらさないので、Googleが、Mobileysの買収を考慮することはないだろうと思っている。

 これは、Googleにとって、Mobileysの買収が、同社にとって有利な買物になる程、同社が、Googleに必要な知的所有権(IP)のポートフォリオを持っていないからである。

 事実、筆者は、GoogleのMobleyeの買収が、Googleの株主にとって、不利益になるだろうと考えている。

 このため、筆者は、投資家に、Mobileysの買収の噂を、まともに受け取らないよう示唆している。

 筆者は、この記事を、自分のために書いており、自分の意見として示している。

 筆者は、この記事で言及しているベンダとは、取引関係がなく、インサイダーではないことを明記しておく。

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