ベッキー謝罪会見は失敗? 記者会見のプロはこう見る

1月6日、ゲスの極み乙女ボーカル川谷絵音さんとの不倫疑惑報道に対し会見をひらいた人気タレントのベッキーさん。

川谷さんと友人以上の交際があったことは否定したものの「誤解を招くような大変、軽率な行為だった」と謝罪。涙で瞳をうるませた神妙な面持ちが印象的だった。

しかし会見以降、二人の関係をめぐる報道は日増しに加熱。

釈明内容が余計な勘ぐりを呼んでしまったのか出演CMが打ち切られたり、『Twitter』などSNSでも女性を中心に厳しい意見が飛び交っている状況だ。

もともとベッキーさんに好感を持っている僕からすれば「本人がそう言うとるんやからもうええがな!ひがみか!」なんて思ってしまうが、そうは問屋がおろさないのが人気商売の芸能界。

ベッキーさんはどのような態度で会見に臨めばよかったのか?

企業PRやメディア戦略に詳しい株式会社ラプレ社長の上谷信幸さんにご意見をうかがった。

記者会見をみた感想だけで、中身がどうなのか、真実がどうなのかは想像でしかありません。

中将くんが言うように“あくまでもベッキーが川谷さんにだまされていたとしたら”という前提でお話させていただきます。

今回のような問題になった場合、もっと責任の所在を明確にして謝罪するべきでした。
「お友達の関係でした」っていうのはなかなか通用しにくい話ですね。

例えば

「彼と出会い付き合った時は、彼が結婚してたことは聞いていませんでした、付き合い始めてから、しばらくたって、実は結婚してると聞かされました。でもその時は、結婚まで考えていて、もう後戻りに出来ない状態になっており、彼の事が好きで好きでたまりませんでした。

それでも、そんなことはしてはいけないと思い、別れようと思い必死になりましたが、彼から今の夫婦生活は破たんしてるので終らせるので待っていてくれと言われました。また彼から、近々、離婚するからと聞いており、それなら私と結婚できるんだと信じて待ってました。

不貞行為をしてしまって、奥様には大変申し訳ございません。でも、彼の事が好きで好きで仕方がなく、もうすぐ自分と一緒になれるという一心から、会いたいという感情を抑えることができませんでした。このようなことで、世間にご迷惑をおかけしたことは大変反省しております、これがすべての事実です」

という具合に簡潔に言えば、女性からのバッシングにも対応できるし、それ以上のしつこい詮索もある程度は避けられますよね。
実際、「だまされてズルズル付き合っちゃったんじゃないか」と同情している人は多いと思いますし。

『船場吉兆』の女将さん(※2007年の産地偽装釈明会見)じゃないけど、もう少しいいシナリオで会見を出来ていれば、これほどまでにマイナスな報道が過熱することもなかったんじゃないでしょうか。
報道した週刊誌やタレコミした人がさらなる過激な証拠を出してこないことを祈りますね。

僕としては疑惑の真相など知ったことではないが、ベッキーさんも川谷さんも才能のあるタレントだけにこのままバッシングを浴び続け、評判がそこなわれる事態だけは避けられればと願うばかりだ。

天下一品の木村勉社長、今こそベッキーさんをCM再起用すれば漢(おとこ)の見せどころかもしれませんよ。

※画像は『ベッキーオフィシャルウェブサイト』、『株式会社ラプレ公式サイト』から引用しました
http://www.raple.co.jp/

中将タカノリ

■シンガーソングライター、音楽・芸能評論家 ■奈良県奈良市出身 ■1984年3月8日生まれ ■関西学院大学文学部日本文学科中退 2005年、加賀テツヤ(ザ・リンド&リンダース)の薦めで芸能活動をスタート。 歌謡曲をフィーチャーした音楽性が注目され数々の楽曲提供、音楽プロデュースを手がける。代表曲に「雨にうたれて」、「女ごころ」(小林真に提供)など。 2012年からは音楽評論家としても活動。さまざまなメディアを通じて音楽、芸能について紹介、解説している。

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