梅雨や暑い夏が目前だ。長雨による気の滅入りや夏バテにより、食事も不規則かつ栄養不足になりがちだ。たっぷりの肉や野菜で体力を付けたいところだが気が乗らない。せめてフルーツでもと考えてもなかなか高くて手が出ない。野菜も同様だ。そこで、お一人様でも簡単に残り物の野菜や手ごろな缶詰で自分だけの食事が作れるポットを使ってみたのでレポートする。
ピーコック魔法瓶工業は、スイッチ一つで手軽にスープがつくれる「マルチスープポット(WXA-07)」を、2025年から発売している。この「マルチスープポット」は、食材を入れてスイッチを押すだけで栄養たっぷりのスープが完成する。調理モードに応じてカレーや煮込み料理、スムージーなど多彩なメニューに対応する。概ね2~3人分までにちょうど良い700mL容量とシンプルなデザインで、毎日の食卓になじむ一台だ。本来はスープポットなのだが、スープだけではなくコールドドリンクや鍋料理までワンポットで作ってしまう。
ポット内部はテフロン加工されていて、使用後の洗浄は非常に楽だ。内部の刃によりポタージュやスムージー、あるいはミキサーのように使用することもできる。
まずは過熱不要のフルーツミックスジュースを作ってみた。何も食べたくないけど、飲むくらいならというときに試してみて欲しい。材料は牛乳とフルーツミックス缶だけだ。缶詰であればフレッシュフルーツよりはずいぶんと安く、シロップ漬けであることが多いので、砂糖を入れることなく缶詰丸ごと利用可能だ。
タッチ式のボタンは2つしかないので、スムージーモードに合わせて左の開始ボタンを押すだけだ。なお、電源は家庭用の交流100ボルトが必要だ。
刃が回転するモーター音は多少するが、少し待てばフルーツが砕かれた甘くて美味しいミックスジュースの完成だ。もう1品加えるとするならば、安く売られているバナナを1本入れれば完璧だろう。
本来は冷蔵庫の中の野菜の残り物を使うのだが、本稿ではそういう想定でご覧いただきたい。スーパーで売られているカレー・シチューの具、4種類のサラダ豆、ホールトマト缶、粉末コンソメに少しんの水を加えてポタージュモードで。
根菜と豆類の穀物にトマトが全部溶け込んだポタージュになった。コンソメの量は好みで多少すればよい。塩で味を調えるのもアリだ。すべての具材の形はなくなっているポタージュなので、スープとしてこれらの具材を摂取できる。
フレッシュなトマトが冷蔵庫にあればよいが、なければわざわざ高い野菜を購入しなくてもホールトマト缶ならば安い。新鮮な方が良いに決まっているが、そこは安さと手軽さに重きを置いた結果だ。缶詰であれば安い時に台所に積んでおけば、いつでも同様のスープが作れるといった具合だ。
お次はベーコンとキャベツミックスにコンソメを加えて煮込みモードで調理する。これは煮込むのに概ね40分ほどかかるので、他のことをしながら待てばよい。とにかく具材を詰め込んで少しの水を加えて、残りは野菜から出るずいぶんでまかなう。
キャベツとベーコンのうまみたっぷりのスープの出来上がりだ。ご飯でもパンでもどちらにも合うスープなので、試していただきたい。
次にジャガイモとキャベツとポークウインナーを突っ込んでコンソメで煮込んだものだ。ポトフ風のスープになる。ジャガイモは小ぶりのものが皮をむいて下茹でをしたものが真空パックで売られているので、他の調理器具を使用する必要がないのも便利だ。
最後は、残り物の野菜と割引された豚肉の細切れをコンソメで煮込んだお一人様用の鍋料理だ。コンソメを使用しているのでスープとも言えなくはないが、豚肉や野菜から出たうまみが凝縮されている。鍋と言い張りたいのであれば、コンソメの代わりに粉末の昆布だしを使用すると良い。
ないかと忙しいうえに、無気力になりがちな梅雨や夏の時期に食べない選択をするよりは、冷蔵庫をあさって食べる選択をした方が健康的であることは言うまでもない。本稿で述べた粉末や固形のコンソメや和風だし、さまざまな缶詰を常備し、冷凍できる野菜や肉等を冷蔵庫に忍ばせておけば、いつでも買い物に行く必要も考える必要もなく1時間以内に自分だけのスープや鍋が出来上がっている。もちろんスムージーやジュースも作れるので、一家に1台あって困らないアイテムだ。
※写真はすべて記者撮影

