あの成城石井が今年、セントラルキッチン操業30周年ということで、一番愛されているグルメを“お客様の投票”によって決定する、初の参加型アワード『成城石井“愛されグルメ”大賞』を実施。そのうえで、日頃の感謝を込めた記念フェアをやってます。そのセントラルキッチンの見学と、開発者への取材をさせてくれるということで、行ってきました!
4月2日まで超お得なフェアをやってますよ
記念フェアでは2026年4月2日まで、1月に実施した投票企画『成城石井“愛されグルメ”大賞』の結果、人気No.1とNo.2に選ばれた商品を対象に価格据え置きで最大50%増量などのお得な規格で販売。たとえば、サラダ部門1位の『成城石井自家製 ポテトサラダ』(下部写真の右下)は1パック431円と、通常商品と同価格で50%増量!
ほかにも、おかず部門1位の『成城石井自家製 四川山椒ピリ辛麻婆豆腐』は1パック604円と通常規格の価格のまま30%増量で、前述のポテサラとともに4月2日までお得になっています。こりゃ行くっきゃないでしょう!
今回訪問した『大和第3セントラルキッチン』は神奈川県大和市にあり、2022年に稼働開始。その名の通り、3番目にできたセントラルキッチンです。1996年に「成城石井 町田第1セントラルキッチン」が、2004年に「成城石井 町田第2セントラルキッチン」が稼働しました。それぞれ作っている商品が一部違うのですが、最も巨大で製造品数も多いのが、この大和です。
▲写真:製造現場内部のワンシーン。上記ポテサラのジャガイモは、なんと機械ではなく手で皮むきを行っているとは! そりゃおいしいワケだ!
『成城石井自家製 プレミアムチーズケーキ』の初出し情報をインタビュー
特に筆者が気になっていたのは、成城石井の代名詞的スイーツ『成城石井自家製 プレミアムチーズケーキ』(1,026円)。
構想に4年かけ2003年に誕生、実は当初『万人受けする味ではない』との評価でボツ寸前だった、ヒットのきっかけは2007年に開業した新丸ビル店でのスタッフの積極的な売り込みとお客さんの口コミだった、など多くの伝説をもつ名作ですが、改めて初出し情報はないのか深掘りさせてもらいました。
▲写真:話を聞いたのは、生みの親である光野正三さん
まずは原材料について。たとえば、スポンジ生地にはシャープな味わいの白砂糖ではなく、きび糖でまろやかなコクを創出。また、クリームチーズには欧州産よりもクセがないオセアニア産を選び、あの濃厚ながらクドい重さのないおいしさを生み出している、といった話はファンなら知っている情報です。
一方でデビューから20年以上経つ中、サプライヤーの事情などで変更せざるをえなかった素材やレシピなどはないのでしょうか?
光野さん「たとえばバターの供給不足などの課題はありましたが、なんとか乗り切ってきましたので、原材料を大きく変更したことはありません。ただ、レシピに関してはありました。しかしそれは、容器の変更が生じたからです」
つまり、同じ味わいを提供するためにレシピのほうを変えたのです。
光野さん「アルミから現在の紙製に変更したんですけど、既存のレシピで焼くと熱の伝わり方が違うので、同じように仕上がらないんですね。そこでスポンジ生地は比率を変え、ふっくら焼いて浮かせてから次のチーズケーキ生地をのせる工程へと改良しました。微調整を繰り返したので、味は同じですけど試作回数はかなり多かったと記憶しています」
パン人気1位のベーグルにも知られざるこだわりがあった!
今回はもうひと方から、人気商品の誕生秘話を聞くことができました。それは、パン部門で1位となった『成城石井自家製 ごろっとマカダミアとクランベリーのもっちり湯種ベーグル』と、その開発者である石永秀平さん。
『成城石井自家製 ごろっとマカダミアとクランベリーのもっちり湯種ベーグル』(3個 496円)は、2023年11月の発売と比較的新しい商品ながら、そのおいしさから一番人気に。熱湯でこね、小麦粉中のでんぷんを糊化させた『湯種』と米粉によるもっちり生地と、マカダミアナッツとクランベリーの好アクセントが魅力です。
そのうえで製法を深掘りすると、ベーグルとしては珍しいことがわかりました。というのも、ベーグルは生地を焼く前に茹でる工程がポピュラーで、具材もクルミやブルーベリーを使うほうが多いはず。なぜこのようなレシピを採用したのでしょうか?
石永さん「当社のベーグルは湯種と米粉のほか、オーブンのスチーム機能を使うことで、もっちり感と香ばしさを両立させています。たくさんの量を効率的かつおいしく焼き上げるための最適解として、この焼成にたどり着きました」
石永さん「マカダミアナッツとクランベリーは、まさに珍しさといいますか、個性的なおいしさを追求する中で採用しました。ナッツも生地の5.6%と贅沢に入っており、クランベリーの凝縮した甘酸っぱさとともに、よりインパクトを感じていただけると思います」
食べ方のオススメは、トースターでリベイクして表面をサクッとさせることとか。味わってみると確かに。スチームオーブン焼成ならではの、たくましいハリと香ばしさが際立つウマさです。個人的には一般的なクルミよりも、こっちのほうが好きな味。クリームチーズを塗ってもおいしそう!
いやー、大収穫のセントラルキッチン見学でした。操業30周年を迎える2026年はまだ序盤なので、『成城石井“愛されグルメ”大賞』のもうワンチャンにも期待です!
※価格は全て税込です。
(執筆者: 中山秀明)

