エリアを拡大して新名称になった相乗りタクシー『GOエコノミー』 アーリーアダプター層からマジョリティ層へじわじわ浸透中

GO株式会社が提供するタクシーアプリ『GO』の相乗りサービスが、11月20日に『GOエコノミー』へと名称を変更すると同時にサービスの本格展開を開始しました。併せて東京都心部12区への運行エリア拡大、2席同時予約、対応車両台数拡大などを行っています。同社のGOアプリ事業本部 新配車サービス企画部部長の小野山裕己さんに今後の見通しなどについて話を聞きました。

2週間で利用者は約3倍に成長

●現在の利用状況

おかげさまで『GOエコノミー』として本格展開を行なってから、2週間ほどで利用者は約3倍の成長となってきています。

運行エリアの拡大に伴い新しくご利用いただく方が大幅に増えた他、SNSでも「虎ノ門ヒルズから晴海への移動は『GOエコノミー』がおすすめ」というおすすめ利用方法が具体的にあがってくるなど、アーリーアダプター層からマジョリティ層にじわじわ利用が広がっている状況です。

●利用方法

『GO』アプリのエコノミータブから注文いただく、もしくはアプリTOPで乗降位置をした際にエコノミー運行エリア内となっている場合は、候補としてエコノミーのボタンが表示される仕様となっています。

タブから注文いただく場合は、乗りたい場所の近くのスポットを選択の上、乗車日時を選択、降りたい場所の近くのスポットを選択いただくと、乗車可能な便が一覧表示されるので、選択し乗車手配を押して予約は完了です。

予約時間に乗車スポットにお越しいただき、番号をお伝えの上、指定の位置に着席ください。乗降スポットはバーチャルストップとなっており、現地に目印がないため、選択したスポットをアプリ上でよくご確認ください。

利用者は安価な料金に好感

●利用者層

比較的安価な価格設定であること、相乗りの有無に関わらず、事前に料金が決まるといった点を評価いただいており、実際にご利用いただく方も、普段はあまりタクシーに乗らない方が多いようです。

疲れた日や天気が悪い日など「必ず座って移動したい」際にご利用いただくケースが多いように見受けられます。シーンとしては都心部への通勤や、休日のお出かけなどでご利用いただいています。

●「通常のタクシーの約50〜60%の価格で乗車可能」という料金設定

『GOエコノミー』のサービスは、一般乗用旅客自動車運送事業における相乗り旅客の運送という法律的な枠組みを活用した上で、GO株式会社が旅行業の手配旅行としてサービスを提供しています。

『GOエコノミー』では複数のお客様にご乗車いただく前提となっていますので、運賃を距離按分したうえで、旅行業の範囲で割引/割増を行っています。これは、移動をしたいと思う人により手軽に使ってもらいたいということと、これまでになかった新たな移動手段を提案することで、より人々の生活に役立てるのでは、という思いでサービス設計をしています。

ちなみに、『GOエコノミー』で注文したけど相乗りしなかった、という場合にも、価格は予約時に提示したものと変わらずご提供しています。今後我々としては『GOエコノミー』の認知拡大を行い、1台の車両でより効率的に移動サポートができるよう、サービスを育てていきたいと考えています。

ニーズ増加に応えてエリアを拡大

●運行エリアを拡大した理由

『GO』アプリで呼ぶ相乗り、という新しい移動手段であることから、実際にサービスを受け入れてもらえるのか、テストを行うという観点で初期は湾岸エリアからサービス提供を始めさせていただきました。

湾岸エリアのお客様にご利用いただく中で、「もっとこうして欲しい」「こうなったら使うのに」など様々なお声をいただき、開発改善を行なってきました。日々改善を重ねる中で、お客様からの「エリア拡大してほしい」というニーズの増加や、サービス運営のノウハウ蓄積が溜まってきたことから、11月に念願の本格展開を行なった次第です。

ちなみにネーミングについては、よりお客様が利用しやすくなるように、という観点で『GOエコノミー』という名前にリブランディングしました。高級ワンボックス車が呼べる『GO PREMIUM』の対極に位置するサービスというところもあり、より手頃な価格帯のGOという意味で『GOエコノミー』としています。

●運行エリアを東京12区→東京23区など他エリアまで拡大するための課題/障壁

ヘビーユーザーの方ももちろんいらっしゃいますが、市場全体を俯瞰で見た時には「新しい移動手段である」という部分で、実際に使っていただくハードルはまだある状態だと思っています。引き続きサービス改善をコツコツ進めていくと共に、今後さらなる可能性を探っていきたいです。

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『GOエコノミー』の運行エリアは以下の通りとなります。運行時間は東京都新エリアが7:00頃〜25:00頃、渋谷エリアが8:00頃〜20:00頃となっています。

利用方法は、『GO』アプリの「エコノミー」タブで乗降ポイントから乗降地と希望日時を選択→チケット発行→チケットを提示して指定の席へ乗車という流れです。

東京都心エリア:
湾岸(豊洲/東雲/有明/晴海/台場/月島/勝どき)
東京・大手町・日本橋・銀座・有楽町
上野・御徒町・神田・秋葉原・浅草・蔵前
青山・表参道・広尾・六本木・麻布十番・赤坂
恵比寿・中目黒・目黒・五反田・白金台・高輪台
田町・浜松町・新橋・虎ノ門
天王洲・品川シーサイド・大崎・大井町
水道橋・御茶ノ水
神楽坂・飯田橋・四ツ谷・市ヶ谷
築地・八丁堀・門前仲町・木場・東陽町・砂町・潮見・辰巳
押上・亀戸・大島・錦糸町
新宿(新宿区内)・早稲田・高田馬場・新大久保
池袋

渋谷エリア:
西原・元代々木町・大山町・初台・本町・笹塚・幡ヶ谷などを中心とした渋谷区北西地域〜渋谷駅・新宿駅・原宿駅・代々木上原駅などの主要駅方面

『GOエコノミー』公式サイト
https://go.goinc.jp/economy[リンク]

※画像提供:GO株式会社

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