落差激しすぎ! 国連近くのカード屋が閉業し 次はマリファナ販売店が開店

  by あおぞら  Tags :  

 マンハッタンの街並みはいつも変わっている。この”変わっている”というのを具体的に言うと、店舗の空き家が出て、その空き店舗に新しい店がオープンすると同じ通りでも随分印象が違ってくるのだ。

 国連近くに結構な売り場面積のホールマークのカード屋があった。カードだけを売っていたのではなく、グッズやぬいぐるみ、インテリア商品、小物と大きな売り場に商品がひしめいていた。

 よく、カードを買いに行ったもので、それだけ大きなカード屋であれば種類が豊富なので、一枚のカードを選ぶのにじっくり探すと意外に時間がかかったのを思い出した。その店は四半世紀以上このマンハッタンで営業し、コロナも生き延びたのに昨年閉業してしまった。大きな店舗で借り手は即つかず、半年以上空き店舗だった。

 週末バスに乗りその旧カード屋が新しい店に変わっていたのを、バスの高い位置から見ることができたが、あいにく、バスの隣に大きなトラックが並走していたのでドンピシャで隠れてしまい、その店が何屋になったのか見えなかった。

 しかし、ほんのチョットの隙間から見えて驚いたのは、なんとマリファナを売る店に変わっていたのだ。アメリカは州ごとに法律が違うが、ニューヨークもマリファナの一定量は合法的になっているので、マリファナ販売の店が増える増える。これは本当に困ったことで確実に治安が悪くなっているのだ。

 マリファナの匂いは独特でたばこのそれとはまったく違う。マリファナを吸わない人には実に不快な匂いであるし、それは危険な匂いにも思えるのだ。なんで合法的にしたか? それは州税が増えるかららしい。州税が増えてニューヨーク州が潤ったとしても、ニューヨーク州自体は犯罪が増えるだろうから、治安が悪くなり警察への予算も確実に増えていくだろう、結果的にマイナスな気もするのだが…

 日本でマリファナを保持していたら逮捕される。そんなものがニューヨークでは合法なのである。ニューヨークだって合法化する前は違法だったのに、いきなり合法化されてしまったのだ。

 このマリファナが販売されている多くの店は繁華街にあり、治安がいいとは言えないタイムススクエアーには特に密集しているが、それが国連近くに大きな店舗でマリファナ販売をしている店がオープンしたのはショックだった。国連職員が買って吸っても合法なのであるが、イヤだな、そんなのって。

 日本は大麻に厳しいし、厳しくて当たり前だ。大麻所持で逮捕されて芸能人の多さよ! もし、ニューヨーク州のように一定量と決まっていても合法化すると、とんでもなく国が乱れると思うけど、それにしても治安の良い、環境の良い、領事館が多い、国連近くの売り場面積の広い健全なカード屋の後釜が、マリファナ販売の店に転じるとはあまりにも落差が大きすぎやしないか?

 因みにアメリカでは、 2015年1月調べで、39の州で医療用、24の州と首都ワシントン・DCで嗜好用の大麻が合法化されているそうだが、実に残念でお粗末な結果だと思う。

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