夏は脳卒中が危ない！脳卒中の前ぶれ、簡単予防法！

日本人の死亡原因、第3位の脳卒中。1年の中でも特に夏場は十分に注意しましょう。
夏場は汗を沢山かくことで、血液がドロドロになり血液循環がスムーズではございません。

特に生活習慣病を抱えている方こそ脳卒中のリスクも高く、対策としてはこまめな水分補給も大切です。
ただ、一番の対策はドロドロな血液になりにくい体質作りが一番大切です。

今回、東京の国立がん研究センター、大阪の国立循環器研究センターの小久保喜弘氏らが行ったこの研究は、緑茶かコーヒーを日々飲む習慣の方は飲まない方よりも脳卒中になるリスクが低い事が分かり、脳卒中の医学専門誌「Stroke」に3月14日付で発表されました。

脳卒中の原因？

飲酒、喫煙、そして食べ過ぎ、偏食、ストレスなどの習慣が長年続くことによって、普段はサラサラ血液がドロドロの血液になってしまいます。

血液がドロドロになってしまいますと、高血圧、動脈硬化、血栓になりやすい事は有名ですが、その状態を無視する事で、最悪、脳卒中に陥ってしまいます。

脳卒中になってしまった方の共通点！

脳卒中になってしまった方の共通点は、血圧や血糖値、中性脂肪、コレストロール値が高い傾向にあった方に多いです。そのような症状はいきなり発症するものでもなく、長年の食生活習慣の積み重ねによって出来上がった体質で、何かしら、健康診断で指摘されてきたと思います。

若いうちはまだ体も無理がききますが、健康診断で生活習慣病予備軍の仲間入りをしたなら、早めに食生活習慣の改善に努める事が非常に大事になってきます。

脳卒中の前ぶれ！

脳卒中には前ぶがございます。普段からそのような前ぶれがあれば、早めに専門医の診断を受ける事が大切です。

■　頭痛、はきけ

■　めまい

■　耳鳴り

■　意識を失う

■　しびれ、脱力

■　物が二つに見える

■　物が見えにくい

■　もの忘れがひどくなった

緑茶、コーヒーを日々飲んで脳卒中予防！

小久保喜弘氏らが行ったこの研究で分かった事は、毎日コーヒーを1杯以上か緑茶を4杯以上を飲む習慣がある方は、ほとんど飲まない方に比べ、脳卒中のリスクが約20～30％低い事が分かりました。

＜引用＞
「これはコーヒーと緑茶両方の相乗効果を調べた初めての大規模研究である。毎日の食習慣に緑茶かコーヒーを飲むという簡単なライフスタイルが、脳卒中のリスク低減するために役立つだろう」と小久保氏は語っている。

研究内容

8万3,269人の日本人を対象に、緑茶とコーヒーを飲む習慣を尋ね、平均13年間追跡したデータを分析しました。
分析の結果、緑茶かコーヒーを多く飲む人々ほど、脳卒中のリスクが低いことが分かりました。

【研究結果】

■　コーヒーを毎日、少なくとも1杯以上飲む人々は、ほとんど飲まない人々と比べ、脳卒中のリスクが20％低下した。

■　緑茶を毎日、2～3杯飲む人々は、ほとんど飲まない人々と比べ、脳卒中のリスクが 14％低下した。また、4杯以上緑茶を飲む人々は20％リスクが低下した。

■　コーヒーを毎日、1杯以上飲むか、または緑茶を2杯以上飲む人々は、ほとんど飲まない人々と比べ脳出血のリスクが32％低下した。

緑茶やコーヒーはなぜ健康にいいのか？

【緑茶】
緑茶自体、脳卒中のリスク低下にどのように影響しているか、まだ不明ということでありますが、緑茶に含まれる有効成分の一種のポリフェノールに含まれる渋みの元、「カテキン」が有効と言われています。カテキンの作用は、抗酸化、抗炎症作用、血液の抗酸化性能、抗血栓作用を高める働きがございます。

【コーヒー】
コーヒーには、ポリフェノールの一種である、クロロゲン酸に似た有効成分が含まれています。クロロゲン酸とは、血糖値調整に間接的役割を果たし、抗酸化作用の他、脂肪の蓄積を抑える効果が知られており、2型糖尿病の発症リスクを下げる事によって脳卒中のリスクを低減させます。

「今後、コーヒーと緑茶との相互作用がどのように脳卒中リスクを下げるかを明らかにするために、さらなる研究が必要である」と研究者はまとめています。