おじさんでも全身ケアしたい?お悩みの部位別にマンダムにいろいろ聞いてみた!

  by 古川 智規  Tags :  

気温の予報によると今年の冬はまもなく終わろうとしている。
エタノール消毒による肌荒れや、冬特有の乾燥肌、これから温かくなるにつれてのベタつきや不快感といった全身の肌の悩みは尽きない。いわゆる「おじさん世代」のこうした悩みに応えることができる製品はないのか、男性用化粧品を扱うマンダムに聞いてみた。40代以上の概ねその世代向けに特化した商品があるとのことで、普段はさほど気にしないのかもしれないが、今回はこうしたお肌のケアについて取り上げたい。部位別に分けて使ってみたのでレビューする。

お風呂編

お風呂で顔や体を洗うのは日常のことだが、ここでまずはこだわりたい。
ボディウォッシュ(写真左)は、いわゆるボディソープのことで、特にこの世代に特化した無香料で「脱臭」を狙う医薬部外品だ。有効成分のヒアルロン酸が潤いを与えながらサッパリと洗い流すので使用後が気持ちよい。

少しの白髪が気になる方へは実は記者も愛用しているカラーリンス(写真中央)がおススメ。染めるのではなく自然に色を付けるタイプで、白髪染めまではしたくない方には最適だ。使い続けることにより普段のシャンプーとリンスで目立たなくなる。白髪の量が多かったり、全面的に色を変えたい場合は染めた方が早いのは言うまでもない。

洗顔は固形の石けんやボディソープ兼用という方が多いだろうが、洗顔フォーム(写真右)にもこだわりたい。ひげをそったり、外で活動して毛穴にたまった皮脂や汚れは簡単には落とせない。本品は炭酸の力で洗い流す。炭酸の力は目に見えないところで発揮される。以前に炭酸を含む化粧品を用いてマイクロスコープで毛細血管の様子を観察したことがあるが、炭酸使用直後の肌は勢いよく血流が流れ、結果的に顔の血色をよくすることが知られている。「烏の行水」ではなく、しばらく顔に洗顔フォームを「置いておく」ことをお勧めする。

風呂上り編

お風呂の後は全身をケアしておきたい。上半身裸でクールダウン中に写真左の全身化粧水を塗りたくってからビールを飲みたい。大容量ボトルの全身化粧水は、顔だけではなくかさついた「ひじ」や「ひざ」、腕や背中等どこにでも使用可能で本当に塗りたくって構わない。ジェル状で体に触れるとサラッとした液状になるので塗る際に垂れないのも便利だ。男性用でもちゃんとコエンザイムQ10が配合されている本格派だ。

さらに年齢を重ねてかさつきや乾燥が気になるようであれば、乳液を試してみたい。こちらも無香料なので、女性用にありがちで男性が用いるのには抵抗があるいわゆる「化粧臭」はない。こちらもQ10を配合しているので、部位により前述の全身化粧水と併用、または使い分けをすれば完璧だろう。

手・指・爪編

人に会う機会が戻った現在では外出時にも気を配りたい。最近の若い男性のようにバッチリメイクを決めてというわけではなく、少しだけ先を行く身だしなみとしてお考えいただきたい。

最初は写真左のエタノール配合のハンドクリームだ。今後はマスクも消毒も任意になりそうだが、それでもエタノール消毒はしないよりはしたほうが良いのは言うまでもない。しかしそれがために手荒れで悩むのであればこの際、エタノール配合のハンドクリームで消毒をしながら乾燥や手荒れとはおさらばしたい。エタノールは強力な消毒作用があるが、水分を奪ってしまう性質もあるためにどうしても乾燥や手荒れの要因になってしまう。そこを同時にケアすることにより余計な時間と手間をかけないという寸法だ。

次に右隣の写真はマニュキュアだ。マンダムの男性用マニュキュアで、特に40代以上の男性にとっては「マニュキュアなんて軟弱な!」と思われるかもしれない。確かに原色系のものは記者も最初は敬遠したが、それは使い方次第だ。写真のクリア系のルビーは1回塗っただけではほとんど色はつかず、キラキラと反射するクリアになるだけだ。ところがこれがウケが良い。女性にも男性にもだ。最初は恥ずかしいかもしれないが、そもそもこの年代には昔取った杵柄、そうプラモデルをプロ級の腕前で仕上げた「技術」があるはずだ。それを思い出せばいいだけの話である。まずはクリア系単色で挑戦していただきたい。若い女性は必ず指先を見ているので、社内でも商談でも話題になるはずだ。初めて商用で会う男性にさえ「指がきれいな方だと思って見てましたけど…」と話題にされたほどなので効果は絶大だ。ただし女性のようなお絵描やデコレーションはほどほどに。

写真の右2つはリップだ。なにも女性のルージュ(口紅)のように色を付けてツヤツヤさせようというのではない。常時マスクをしていたので例年と比較してまだマシだろうが、乾燥と冷気にさらされた結果で唇が荒れ放題という方は多いはずだ。それをケアして滑らかな唇を確保しようというものだ。対人で話す機会が多くなればどうしても口を使うのでこれは思った以上に重要だ。ブランドの違いは若い方向けなのか40代以上の方向けなのかの違いだが、これは好みでいいだろう。意外にも油っぽさは少なく滑らかな使い心地だ。どちらもかさつきやひび割れのケアはしてくれるので、パッケージを見て自身に合う方を選択すればよい。

ちなみにこの写真は男性用マニキュアを使用してクリアを重ね塗りした指(小指は2階、人差し指は3回)や、原色系を使用してお絵描きをした後にクリア系でカバーした3層構造のマニキュア「施工例」だ。右の中指は北斗七星、左の薬指はツバメのつもりで描いている。
今回はマンダムに話を聞いたが、このように全身のお悩み部位により多くのメーカーからそれぞれの専用品が市販されているので店頭で手に取って、またテスターが置いてある店舗では試用してみてご自身に合うケア製品を見つけていただきたい。

※写真はすべて記者撮影

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