マンハッタンは西のハドソンリバーと東のイーストリバーに挟まれた細長い島で、面積は世田谷区程の大きさです。
東のイーストリバーの向こう側にクイーンズがありますが、マンハッタンとクイーンズの間に細長い全長3.2キロの更に細長い島が横たわっています。
この細長い小さな島はルーズベルトアイランドと言う立派な住宅地です。高層アパートが小さな島にびっしりと立ち並び、中の島的にイースト・リバーの真ん中にある島なのですが、交通手段は地下鉄があり、またトラムと言うロープウェイの遊び心のある交通手段もあります。
写真のひまわりの階段は『フランクリン D. ルーズベルト・フォー・フリーダムズ・パーク』で、美しい州立公園があり、この階段の写真は期間限定で定期的に変わります。
この階段を上りチョット歩いて振り返ると、可愛らしい三角形の木々が並び、鮮やかな芝生の先に見えるのは廃墟の病院。これはね、奇妙なのでこの前を通ると若干怖いです。ただ、州立公園外にありますので景観は損ねません。
↓ペプシの大きなネオンサインはクイーンズにあり、ニューヨーク市の重要建築物保存協会に指定されています。高層ビルはすべてアパートで対岸のマンハッタンの夜景は美しいことでしょう。高層アパートの前には州立公園があり、ここからの眺めはマンハッタンの摩天楼が一望できるので、よくモデルの撮影に使われる場所です。そのクイーンズがルーズベルトアイランドから間近に見えます。
ルーズベルトアイランドへ観光目的で行く人たちも多く、その理由のひとつにトラムと呼ばれるロープウェイに乗るためでしょう。こんなロープウェイがマンハッタンからルーズベルトアイランドに繋がっていて、四六時中運行しています。
細長い島のルーズベルトアイランドには、ニューヨーク公共図書館も、郵便局も、銀行も、スーパーも、カフェもあり、生活していくうえでなんの不便もありません。
しかも、公園が多く、なにより隔離されている地形上、圧倒的に安全な地域です。先ず、ギャング間の抗争はないに等しいですし、島を訪れて感じるのはリゾート地にいるような開放感です。
実はこの島には日本からアメリカに派遣された企業戦士の駐在員たちが多く暮らしています。これは賢い選択です。子供を育てるのに安心感もありますし、マンハッタンにいるような緊張感は少ないからです。
島内には無料で巡回するレッドバスもあり、名の通り赤いバスです。しかし、このバスに頼らなくでも全長3.2キロですから十分歩いて島内巡りは可能です。
知られざる鰻の寝床のように細長いルーズベルトアイランドは、もうひとつの”安全地帯”のニューヨークの側面が見られる場所です。