10月1日は「天下一品の日」。
日本中のラーメン好きが大挙して天下一品を訪れるラーメン界の一大イベントだが、今年は例年とはどうも様子が違うようだ。
それは「無料券進呈」の中止。
店舗に張り出された張り紙によると、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、やむを得ず大量集客の要となる無料券の進呈を断念したということなのだ……。
新型コロナウイルス感染症拡大防止とお客様や従業員の健康と安全を最優先に考え毎年10月1日「天下一品の日」に開催の無料券進呈イベントは実施いたしません。(張り紙の文面から抜粋)
今回、いち早く張り紙を発見し、画像を提供いただいた天下一品ファンで、「LivePV」で映像制作に携わる中嶋啓人さんにお話をうかがった。
――この張り紙はいつ、どのようなシチュエーションで発見されたのでしょうか?
中嶋さん:8月23日の早朝でした。コロナ禍で始まった配信の現場に行く途中でした。最寄り駅を降りて階段を駆け上がった場所に店舗があるので「この猛暑が過ぎれば天下一品の日だな」と思っていた矢先にこの紙が貼られていました……。二度見して愕然としましたよ。
――やはりファンの方にとって「天下一品の日」や「無料券」は特別なものなのでしょうか?
中嶋さん:普段からよく食べてはいますが、この日は天一好きとしては特別な日です。毎年この日は無料券が配られることから貧乏性の僕は欠かさず参加し、気がつけば「天一好き」を公言するまでに至りました。当日使わなくても「無料券を貰うことに意味がある」という気持ちでした。
――ファンの方にとってはもはや神聖な存在なんですね……。中止になり本当に残念です。
中嶋さん:コロナでどこも厳しいとは聞いていましたが、天下一品にも影響が出るとは思ってもみませんでした。改めて現実を知る状況となりました。
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無料券進呈の中止についてSNS上でも悲しみの声が相次いでいる。
「今年はラーメン 一杯無料券配布ナシですと。」
「【悲報】今年は天下一品の日ラーメン無料券配布中止
密になるし仕方ないですね…
昔何杯も食べてた人いましたね」「【悲報】
はしごしたかったのに…」
ラーメン業界にも確実に忍び寄る新型コロナウイルスの影響。これ以上楽しみを奪われる前に、早期の終息を願いたいものだ。
※画像提供:中嶋啓人さん