ニューヨーク旅行をYoutubeにアップしているものを見ましたら、イースト・ハーレムを歩く若者二人が危険と言っていたのですが、その界隈、実は私の買い出しスポットでした。
情報は真偽が確かめられないものもあり、ひとつの情報からそれを受け入れるのは、あまり賢い方法ではないと思います。
ニューヨーク、これはマンハッタンをイメージしますが、そのマンハッタンは世田谷区程の面積で、その中に高級住宅街もあれば、広大なセントラルパークも、治安が悪いとされるハーレムもあります。
ハーレムは治安はよくないとは思いますが、昼間、街中をブラリするには何も問題はないと思います。治安の悪さを人はよく言いますが、これって安全な場所でも殺人事件が起こったりと、全くわからないものなので、危機管理からしてどこでも気をつけよ!の意識があればいいのではないでしょうか。
ハーレムにはイーストハーレムがあります。日本人からしたらイーストハーレムは異国情緒のある街で、一度もいったことのない南米を想像させます。それもそのはず、プエルトリコからの移住者が多く、スペイン語を母国語をするプエルトリカンの流入によって、スパニッシュハーレムと呼ばれるようになり、スペイン語では”El Barrio”とされ、この文字がいたるところで見られます。
壁画や、毛糸でこの文字の編み込みがフェンスに飾られていたり、よく目にするので調べてみたところ、スパニッシュハーレムの意味がわかり合点がいきました。
一番上の写真はスパニッシュハーレムのタウンハウスがお行儀よく立ち並ぶ住宅街です。マンハッタンんの中心部は高層アパートが林立しているので、空が狭くなっていますが、流石にマンハッタンの端っこあたりのこの地域は空がこんなに広いです。
絵になる風景ですが、このスパニッシュハーレムは『ウエスト・サイド・ストーリー』のヒロイン、マリアの暮らす街と設定されています。ここいらのアパートからマリアが出てくるのもなんとなくイメージ出来そうです。
↓下の写真は115丁目のニ番街のバス停のベンチに座ってパチリしたものですが、エレベーターのない低いこのような建物が主流です。1階部分は店舗ですが、2階から上がアパートになっています。
マンハッタンは縦長の細長い島で、一番街が一番外側の通りに思われそうですが、地形上、一番街の前に、更にイーストリバーに近い通りもあります。例えばミッドタウンではヨークアベニュー→一番街→二番街と続き、イーストハーレムではプレザントアベニュー→一番街→二番街と変わり、端っこの通りもまた味があります。
↓以下の写真はイーストハーレムの端っこのプレザントアベニューにあった壁画です。あまりにも鮮やかだったので、重い買い物レジ袋を持つ両手の荷物を一つに持ちかえて写真におさめてみました。
ニューヨークもパリもロンドンもローマも、世界的な都市の観光地ってだいたい決まっているのですが、そういう大都市で観光地ではない人々の暮らしが垣間見える場所を見てみるもの、本質的な街が見られると思います。
意外にそういう変哲もない場所が記憶に残ったりするものです。