きゃりーぱみゅぱみゅさんさんも「苦手」 アレクサCMが心にひっかかる理由

今年5月から放送されいろんな意味で話題を呼んでいるAmazon EchoシリーズのテレビCM「肉じゃがが母さんの味にならないよ」篇。

大切なデートの日に、自宅のキッチンで恋人のために肉じゃが作りに奮闘する息子が「肉じゃがが母さんの味になんないよー」と母親にビデオ通話でアドバイスを求めるという内容。

最後には母親から「で、今度はどんな娘なの?」と質問を受けた息子が音声認識AIアシスタント「Alexa(アレクサ)」を使って通話を強制終了するオチだが、TwitterなどSNS上ではこのストーリーが気持ち悪くて仕方がないという声が噴出している。

Amazon Echo テレビCM 「肉じゃがが母さんの味にならないよ」篇(YouTube)
https://youtu.be/AiTrFp91hDc

9月3日には歌手のきゃりーぱみゅぱみゅさんも自身のTwitter上で、

「アレクサのCMの息子みたいな男苦手だな~」

とつぶやき、同調のコメントが殺到。

https://twitter.com/satorunogawa/status/1169064697808617475

「結婚して3年くらい経った頃に奥さんの料理食べながら“なーんか違うんだよな~”とか言いそう。」

「母さん呼んどいて彼女紹介しないし、教えてもらってありがとうも言わないしね~」

「とてもわかります~
母の味にしなくてもいいし。
母“今度は”どんな子なの?
引っかかるし、それを言う母も嫌(笑)」

「料理教えてもらっといて電話切るときの顔がサイコパス」

9月5日にはこのCMで息子役を演じる俳優の野川慧さんまでもが、きゃりーさんのツイートを引用リツイートして

「同感です」

とつぶやく事態に至った。

https://twitter.com/satorunogawa/status/1169064697808617475

このCMのストーリーから感じ取られるのは、まだ付き合いの浅いと思われる彼女に食べさせようとする手料理が「母さんの味の肉じゃが」というマザコン臭さと、せっかく料理の仕方を教えてくれた母親とのビデオ通話を一方的に断ち切る冷酷さ。世の母親の気持ちも、若い女子の気持ちも逆なでしてしまっていると思われる。

結果的に大反響になっているので、製品を世に知らしめるという点では大成功に違いないのだが……果たしてこれは意図したことか意図せぬことか。

※画像はTwitterから引用しました。

中将タカノリ

■シンガーソングライター、音楽・芸能評論家 ■奈良県奈良市出身 ■1984年3月8日生まれ ■関西学院大学文学部日本文学科中退 2005年、加賀テツヤ(ザ・リンド&リンダース)の薦めで芸能活動をスタート。 歌謡曲をフィーチャーした音楽性が注目され数々の楽曲提供、音楽プロデュースを手がける。代表曲に「雨にうたれて」、「女ごころ」(小林真に提供)など。 2012年からは音楽評論家としても活動。さまざまなメディアを通じて音楽、芸能について紹介、解説している。

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