ムッシュかまやつさん逝去 その栄光のミュージシャン人生

ミュージシャンのムッシュかまやつさんが2017年3月1日、都内の病院で亡くなっていたことがわかった。78歳だった。

かまやつさんは1939年生まれ。日本のジャズミュージシャンの草分けである父、ティーブ釜萢さんの影響もあり学生時代から音楽活動をスタート。1960年にシングル『殺し屋のテーマ』でデビューし、当時のロカビリーブームの寵児となった。

1960年代半ばからはザ・スパイダースの一員として『あの時君は若かった』『バン・バン・バン』などヒット曲を連発してグループサウンズブームを牽引。スパイダースが解散した1970年以降も『どうにかなるさ』、吉田拓郎とのデュエット『シンシア』をヒットさせフォークブームに一石を投じた。

かまやつさんの功績の最もたるのは先見性のある音楽センスで1950年代から1970年代のめまぐるしく変化するシーンをリードしたことだが、プロデューサーとして荒井由実(現・松任谷由実)レイジーLOUDNESS高崎晃など在籍)など数々のアーティストが世に出るきっかけを作ったことも外しがたい。

亡くなったことは大変残念だが、最晩年まで第一線で活躍し、ファンや仲間たちに愛され続けたのはミュージシャンとしては幸せな最期だったと言えるかも知れない。

ご冥福をお祈りする。

※画像は『ケイダッシュ公式WEBサイト』から引用しました

中将タカノリ

■シンガーソングライター、音楽・芸能評論家 ■奈良県奈良市出身 ■1984年3月8日生まれ ■関西学院大学文学部日本文学科中退 2005年、加賀テツヤ(ザ・リンド&リンダース)の薦めで芸能活動をスタート。 歌謡曲をフィーチャーした音楽性が注目され数々の楽曲提供、音楽プロデュースを手がける。代表曲に「雨にうたれて」、「女ごころ」(小林真に提供)など。 2012年からは音楽評論家としても活動。さまざまなメディアを通じて音楽、芸能について紹介、解説している。

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