『Amazon』から4ヶ月以上前に注文したニコラウス・アーノンクール氏が指揮をした『ベートーヴェン:交響曲第4番&第5番「運命」』が唐突に今届きました。筆者も忘れていましたが「どうして4ヶ月も経過したのか?」という疑問とともに聞きました。
でも、翌日テレビでアーノンクール氏が86歳で亡くなったとの報道が流れました。「聞き覚えがある名前だな?」と感じていたら届いたばかりのCDの指揮者であることに驚きです。
訃報とともに出荷量を上げたのだろうか?
CDの説明では、元々はベートーヴェンの全集の録音を行う予定であったが、体調不良のため、今回の録音を最後に引退とのことでした。この発表があったのは2015年の12月であるので、この時点で出荷されれば良いと感じますが、筆者の元に届いたのは2ヶ月後でした。レコード会社がタイミングを考えていたのか、単に生産量が少なかったのか分からないですが4ヶ月は待たせすぎです。というか忘れていました。
ベートーヴェンの時代の楽器や演奏法を忠実に再現
筆者が聞いた感想は、カラヤンやバーンスタインといった有名どころに比べると地味であるとの印象でした。金管楽器のキラキラした感じや一般受けするような華やかさは抑えられています。その一方で、第四楽章のピッコロが過剰に目立つ演奏でもあり、最後は相当ためて終わります。
第五のCDはいろいろ聞いていますが、今回の録音はベートーヴェンのオリジナルに忠実なのか他の物とは違う印象を受けました。ただ、聞いていて楽しいのかと言われると、即答できない部分もあります。進化する自由もあれば、アーノンクール氏の様に古楽器を使ってオリジナルを守る自由もあると思います。
訃報で興味を持つのは悲しいですが、明らかに他の録音とは違うことが分かりやすいCDなのではと思います。気になる方は是非聞いてみて下さい。
ついでにいろいろな録音を紹介します
筆者が持っているベートーヴェン第五のCDの紹介です。特にクラシックファンではないのですが、なぜか第五が好きで持っています。
視聴環境はソニーのスタジオモニターヘッドホンとウォークマンです。
カルロス・クライバー指揮です。とにかく速く感じます。例えると何か次に用事でもあるような感じです。(UCCG-4691)
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮です。第二次世界大戦後の録音です。非常に情熱ある演奏と言われますが、筆者にはまだ理解できません。上級者向け。(POCG-3788)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮。いわゆる”普通な”第五です。一番引用されているのではと思います。(UCCG-2054)
アンタル・ドラティ指揮。筆者が一番好きな録音です。非常に生々しい録音です。良い再生機器で聞くと外を走行するクルマの音(多分)とかいろいろ聞こえます。(UCCP-3514)
パーヴォ・ヤルヴィ指揮。新しい録音は音圧が高く聞きやすいですが、癖が無い感じです。(BVCC-34166)
金聖響指揮。これも新しい録音です。凄くハキハキした音作りです。(WPZS-30005/6)
筆者が持っているCDだけでもいろいろ違いが楽しめます。 是非、聞いて見てください。
ニコラウス・アーノンクール | SonyMusic
http://www.sonymusic.co.jp/artist/NikolausHarnoncourt/[リンク]
Famous Conductor Nikolaus Harnoncourt Dies at 86 YouTube
https://youtu.be/sK5xZsRFm0c