横浜には数多くの洋食屋さんがありますが、今回はその中でも特にに人気がある『イタリーノ』のナポリタンを紹介してみましょう。
行列覚悟の人気店『イタリーノ』
横浜で一番人気がある洋食屋さんは、どこでしょうか? 色々な意見があると思いますが客観的に見た場合、筆者は福富町の『イタリーノ』が一番なんじゃないかなと思います。
平日に行ってもランチタイムなら、並ばないと入れない程に混んでいます。
流石の横浜でも、並ばなければ食べられないほどの洋食屋さんは、なかなかないでしょう。
当然、店内も活気があり混んでいます。なのでテーブル席は相席になる事も少なくありません。
ランチが激安でボリュームがある
そんな『イタリーノ』の人気の秘密はなんでしょうか?
料理が美味しいのは当然ですが、筆者が思うに『イタリーノ』が人気があるのは、ランチが安くてボリュームがあるからだと思います。
日替わりのランチメニューは、どれも600円でライスの盛りも多めです。なので『イタリーノ』では
「ライス少な目でお願いします」
と言う人が少なくありません。しかもメニューは「揚げ物」が多く、洋食としてはガッツリ系です。
「安くて旨くてボリュームがある」
となると若い人達に人気があるのは当たり前ですが、実は年配の方達や女性客も少なくないのです。
この誰からも愛される『イタリーノ』のランチが、あの行列の秘密と言う訳です。
ランチタイムは「日替わりランチ」がオススメ
そんな感じで昼時の『イタリーノ』はいつも混んでいます。なのでオーダーも
「ランチで良いですか?」
と聞かれるので、ついついランチを食べてしまいがちですが、実はランチ以外のメニューも色々とあるのです。
若干、ランチタイムは本当に混んでいて厨房も大変なので、ランチ以外のメニューをオーダーするのは、筆者もちょいと気が引けます。
ランチタイムは日替わりランチを中心に調理しているので、どうしてもランチ以外のメニューは出てくるのも遅くなってしまいますし、明らかに厨房のペースが乱れるので申し訳ない感じになってしまうのです。
なので、常連と思われる人達はランチタイムはランチを食べ、他のメニューを食べたい時は時間をずらして来る事が多いようです。
勿論、ランチ以外のメニューをオーダーしても悪くはないのですが、そこは空気を読んで混雑している昼時は、ランチを食べるのがベストでしょう。
実はナポリタンも美味しい『イタリーノ』
と、言う訳で筆者も滅多に「日替わりランチ」以外を食べる事はないのですが、最近はナポリタンを色々と食べ比べているので『イタリーノ』のナポリタンも食べてみました。
時間は14時過ぎで、ちょっと並びも無くなり店内も落ち着いた時間帯に、ナポリタンをオーダーです。
いつも一人なのでカウンター席なのですが、料理好きな筆者としては調理している様子が見えるので、色々と勉強になります。
『イタリーノ』は、この時間帯でもそこそこ混んでいて、やはりオーダーは「日替わりランチ」が多いですね。
そんな中、筆者のナポリタンの調理が始まります。
やはり『イタリーノ』も、ナポリタンは茹で置きのパスタを使うようですね。パスタの太さも「日替わりランチ」に付いてくる物と同じです。
ちなみに『イタリーノ』の日替わりランチは、サイドに添えられるパスタの味付けも日によって違います。カレー味などもあり、パスタには結構こだわっていたりします。
『イタリーノ』のナポリタンを食す!
調理している様子を見ると、かなりガッチリとパスタを炒めています。
終始強火で焼き付けるように、しっかり炒めている様子をカウンターから見る事が出来ます。
「このナポリタンなら間違いない!」
多くの店でナポリタンを食べてきましたが、やはり本物の洋食屋さんは仕事が違いますね。これはハンバーグなどでも同じ事が言えるのですが、
「焼く時は徹底的に焼く!」
のが基本です。しっかりと焼き目を付ける勢いで調理しているのならば、その店は美味しい料理を出すと思って間違いないでしょう。
そして途中で別の鍋(厳密にはトマト缶の空き缶)から、別のソースを追加して、さらに炒めまくります。
「ナポリタンなんか、どこもケチャップ味でしょ?」
と筆者も最初は思っていたのですが、色々な店を食べ歩いているうちに、店によって色々と材料や作り方が違う事を知りました。とりあえず
「ナポリタンはケチャップ味で、どこも同じ味」
と思って敬遠している人は、確実に人生の何パーセントかを損しているので、是非とも色々な店のナポリタンを食べてみて下さい。
ナポリタンには粉チーズとタバスコが必須
筆者の元に「タバスコと粉チーズ」がセッティングされます。筆者は基本的に
「粉チーズを容器ごと出す店は優良店である!」
と日頃から思っているので、この時点でモチベーションが上がります。人によっては粉チーズが苦手という人も居るので、使うかどうかを自分で選択出来るのは素晴らしいと思います。
そして、ついに『イタリーノ』のナポリタンが運ばれて来ました。
流石はボリュームで定評のある『イタリーノ』ですね。大盛りにしていないのに、この盛りっぷりです。
「あれ? なんかアサリとエビが入ってるんじゃね?」
盛り加減に目を奪われがちですが、改めて良く見てみると『イタリーノ』のナポリタンには「アサリ」と「エビ」が入っている模様…
「ほほう… これは意外な展開かもしれんね」
基本的にナポリタンは「ハム」もしくは「ベーコン」なのですが、『イタリーノ』はシーフードで来ました。
無論、トマトソースとアサリの相性は「ボンゴレ・ビアンコ」で実証済みですが、あえて原価的には高くなりそうなシーフードを使ってくるとは…
ちなみに一説によると『イタリーノ』のナポリタンはケチャップではなく
「ボローニャソースとミートソース」
で味付けされているとの事です。まあ、どちらもトマトソースじゃんと思うのですが、あの微妙な挽肉加減がミートソース、アサリとエビがボローニャソースと言う事でしょう。
いや、イタリア料理的に考えると、厳密にはボローニャソースも挽肉な気がしますが… まあ細かい事は気にしない方向でお願いします。
『イタリーノ』ナポリタン 総評
まさに『イタリーノ』のコダワリが現れた、挑戦的な一品と言えるでしょうか?
具はかなり多いので、全体的にボリュームはありますが、味が単調になる事はありませんでした。
別に仕込まれたソースは、アサリを使ったボローニャソースだったようですね。当然、アサリの持つ風味をまとった「トマトソース」を煮詰めたのだから、美味しいに決まっています。
「ナポリタンはハムかベーコン」
と言う従来の形に納めなかった所も、逆に評価出来ると思います。他にもナポリタンでは定番の「ピーマン」が入っていないのも珍しいですね。
「イタリーノにはイタリーノのナポリタンがある!」
そんな作り手の主張を感じる事が出来る、まさに『イタリーノ』のナポリタンでした。
そんな訳で、筆者もイチオシの『イタリーノ』のナポリタン、是非みなさんも食べてみて下さい。
ついつい「日替わりランチ」ばかり食べてしまいがちですが、他のメニューも美味しいので、時間をずらして色々なメニューを食べてみる事をオススメします。
横浜洋食の人気店『イタリーノ』の味に、きっと納得されると思いますよ。
イタリーノ
住所 神奈川県 横浜市中区 福富町仲通3-4 403号室
営業時間 12:00~23:30
定休日 日曜日