皆さん、ご存じでしょうか。
フラワーカンパニーズっていうバンド。
もちろん、知っている方はおなじみ、今年で25周年を迎えた執念のオッサンバンドです。
と、こう言ってしまうと身も蓋もないわけですが、
名古屋が生んだ“日本一のライブバンド”フラワーカンパニーズ。通称フラカン。
Vocal:鈴木圭介、Bass:グレートマエカワ、Guitar:竹安堅一、Drums:ミスター小西の4人組。
であり、
95年メジャーデビュー。
6枚のアルバム&12枚のシングルをリリース後、2001年メジャーを離れ、自らのレーベル「TRASH RECORDS」を立ち上げインディーズで活動。
となった後に、
メンバー自ら機材車に乗り込みハンドルを握り、年間で100本を超える怒涛のライブを展開。
(機材車走行距離は年間軽く40000kmを超え、その距離は地球1周分に相当する。)
からの、
2014年4月23日で「メンバーチェンジ&活動休止一切なし」4人揃って結成25周年を迎える。
というバンドです。
(引用はすべてフラワーカンパニーズ公式サイトより)
95年という、「バンドブーム過ぎたねー」「渋谷系アツいねー」ってなってた時期にロックバンドとしてデビュー。ポップでサイケなビジュアルを見せながらどこかアングラな雰囲気も漂わせていたデビュー当時から、少しずつ当時の若者に受け入れられ始めます。これイケるんちゃうかって思った2001年に契約していたレコード会社との契約更新をされずメジャーでの活動を終了。そしてインディーズでの活動に入ってさらにそこから再度ソニー・ミュージックからメジャー再デビューするまでに実に7年の期間を要したバンドなのです。
上がって落ちて、またしぶとく這い上がってきたという経歴も含め、ただでは起きないオッサンバンドとして今多くの方に認知されつつあります。
実は同じバンドマンや音楽関係者にはフラカンを支持する方が非常に多いことも、このバンドの特徴として挙げられています。俗に言う「業界ウケするバンド」として、メジャーに再浮上したとはいえそう爆発することもなく細く長くやっていくのかなと思われていました。
しかし、メジャー復帰から数年のフラカンの評価は、昔の若い頃とは違っていました。
彼らの鳴らす音に感銘を受けたロックファンの中で、彼らと同じ世代の40代、迷いかけている30代だけではなく、昔彼らがポップでキュートなビジュアルを売りにしていたことすら知らない若者たちにも熱い支持を受けるようになってきたのです。
そして今日2月25日、突然の緊急企画としてUstreamでの重大発表と銘打った配信を敢行。
そこで発表されたのが、
フラワーカンパニーズ、日本武道館公演決定
というお知らせでした。
この大きくて嬉しすぎる報告には、彼らの紆余曲折を一緒に見てきたファンは歓喜の嵐。
多くの方がこの快挙を祝福しました。
特にフラカンを古くから知る方、またはインディーズのどん底の時期から聴いていた方にはこの報告は感慨深いものであったようです。
ずっと安定して支持を受けながらもそう目立たずに活動していくのかなと何となく思われていたフラカンが、あのロックの殿堂で…!
大きな玉ねぎの下で……!!
(『爆風スランプ』でぐぐってください)
これが大きな感慨を呼ばずに何とするかということであるわけです。
一説では、この重大発表Ust配信があった時間帯に一瞬Twitterのトレンドに『フラカン』が挙がっていたとかいないとか。
これからオッサンバンドはゆったりのんびり進んでいくのかなと思って呑気に構えていたら、実は知らない間にずっと先に進んでいたようです。
結成25周年を経て、日本武道館でのライブが敢行されるのは、26周年に突入した2015年12月19日です。
まぎれもなく、彼らの節目。もちろん時期もそうですが、フラワーカンパニーズというバンドが流れ転がってきた活動の節目でもあります。
これまで落ちるまで落ち切ってから緩やかな傾斜を経てここまで来ているのだから、武道館だからって失うものはないというのがメンバーのスタンスのようです。
確かにそのとおりです。
フラカンの進化であり、これから先もずっとロックを鳴らし続けることの証明にもなるであろう、日本武道館のライブは目にしておいて損はないでしょう。
フラワーカンパニーズワンマンライブ
「フラカンの日本武道館〜生きててよかった、そんな夜はココだ!〜」
2015年12月19日(土)
会場:日本武道館
開場16:00 開演17:00
全席指定:5,800円(税込)
(引用はフラワーカンパニーズ公式サイトより)
最後に、今のフラカンをよく知らない方のために2つ動画を貼っておきましょうね。
渋いフラカン
楽しいフラカン
※画像1枚目はフラワーカンパニーズ公式サイトのスクリーンショット
画像2枚目は2015年2月25日フラワーカンパニーズUst配信のスクリーンショット