今年に入ってからは徹底的に神奈川県の洋食を食べ歩いている筆者ですが、ここにひとつの結論が出たので報告します。
「神奈川で最強のハンバーグは『おさ』にある!」
散々、横浜方面を開拓しまくった挙句、出た答えは筆者にとって馴染み深い「小田急相模原」だったと言う事実!
今までの横浜洋食巡りの旅は一体なんだったのでしょうか?
そもそもが「おさって何?」みたいな反応が一般的かと思われるので、軽く説明しておきましょう。神奈川県の小田急相模原駅(小田急線)サウザンロードを国立相模原病院に向かって1000メートルチョイ歩いて左に曲がると右手にある、古い洋食屋さんです。
どのくらい前から営業しているのかは知りませんが、外観の写真を見れば10年や20年ではない事は想像出来ます。
オダサガで唯一無二の幻レストラン
息子さんが体調を崩されてからはランチ営業のみ、しかもチョイチョイ不定休、その上ドアにぶら下がる札はいつも
「CLOSE」
な挙句、あの外観です。地元の人ですら、営業している事を知らない人が少なくありません。筆者も小田急相模原(オダサガ)には何百回も通い、友人も多いのですが『おさ』の存在を知っている人は、ほとんどいませんでした。
「ああ、そう言えば古い洋食屋さんがあったかも?」
ってレベルの店です。今はランチ営業の2時間半のみオープンする「幻のレストラン」が『おさ』なのです。
『おさ』に来たならハンバーグを食べるべし!
さして地元でも有名ではない、営業時間も超短い挙句に休み多め、そんな店をススメて本当に大丈夫なのか? はっきり言いましょう。
「大丈夫だ、問題ない」
と… ハンバーグも美味しいのですが、その他のメニューも味には定評があります。なので営業開始は12時ですが、土日は大抵
「12時3分に行ったら満席だった」
というパターンが多いのです。さしてオープン前に行列が出来ている訳でもないのに、一般の人が最初に席に座れる時間は、わずか3分しかないと言う罠。
客層のほとんどが古くからの地元の常連さん、もしくは「その筋のマニア」のみと限定されているのに、あっと言う間に満席になるのが『おさ』なのです。
行列していないからと油断すると、時間ピッタリに徒歩で来る地元常連客に出し抜かれます。
そんな『おさ』で一番の人気メニューがハンバーグです。特に遠方から訪れる、その筋の方々は100%、このハンバーグが目当てです。
圧倒的な『ジャイアントハンバーグ』を食す!
と、言う訳で筆者もまずは『ジャイアントハンバーグ』を試します。ちなみに『おさ』のハンバーグは
ハンバーグ 700円(150グラム)
ビッグハンバーグ 850円(300グラム)
ジャイアントハンバーグ 1000円(450グラム)
となっております。サラダは付くのですが、ライスは別で150円、チーズやベーコンのトッピングは100円です。
なので写真のジャイアントハンバーグとチーズ、ライスで本日のランチは合計1250円となりました。
若干、ランチで1250円なら安くはないだろって思われるでしょうが、この『ジャイアントハンバーグ』は450グラムあります。
ちなみに「ハンバーグ界のベーシックスタンダード」と呼ばれている『びっくりドンキー』のハンバーグですら130グラム。どんだけ『ジャイアントハンバーグ』はデカいのかって話です。
確かにハンバーグの大きさ、ボリュームだけで言えば『おさ』よりも大きなハンバーグを出す店はあります。しかし、大抵の店は安くはありません。
『おさ』のハンバーグを最強とするのは、その味とボリューム、価格のバランスが絶妙だからです。ちなみに肉好きな筆者の持論は
「肉の一番美味しい大きさは1ポンドである!」
となっております。経験上、この大きさのハンバーグやステーキが一番美味い! 肉の美味しさを最も感じられるボリュームが453グラム(1ポンド)なのです。
『おさ』のハンバーグは味に関しても抜群です。しっかりと焼き目をつけ旨みを閉じ込めたハンバーグは、横浜で食べ歩いている筆者から見ても、かなりの上位に入ります。
そしてトッピングのチーズ。「これがチーズハンバーグだ!」と言わんばかりに大量のチーズが乗せられています。あまりにチーズが多くてハンバーグを完全に覆ってしまっているので、
「いまいちハンバーグの巨大さが伝わらない」
と言うアクシデントもあったりなかったりですが、この『ジャイアントハンバーグ』が盛られている皿は40cm近くあるので、そこから巨大さをイメージして下さい。
絶品のデミグラスソースとスパゲティ
洋食屋さんにおいてデミグラスソースの味は店の人気を左右する大事なポイントですが、当然『おさ』のデミグラスソースは合格です。
そして『おさ』のハンバーグにはスパゲティが多めに添えられています。コイツをデミグラスソースと絡めて食べる… この為にハンバーグを頼んでも惜しくないくらい美味しいスパゲティになります。
むしろ、スパゲティ自体がかなりのボリュームなので、ライスを頼まないと言う選択肢もありですね。普通の人は『ビッグハンバーグ』とライスくらいのボリュームで丁度良いんじゃないでしょうか?
『おさ』総評
とにかく味、ボリューム、価格のバランスが絶妙、しいて言うなら「営業時間が鬼短い」のは微妙ですが、洋食屋さんとしては文句なしの名店です。
今回は『ジャイアントハンバーグ』を食べましたが、他のメニューも美味しいらしいので、今後も『おさ』から目が離せません。特にカレーやグラタンは筆者的にも気になるところです。
これほどの店を何年も見過ごしていた時間が悔やまれます。まだまだ世間的には有名ではないけれども、地元に愛される名店は全国に多く残されていると思うのですが、その中には跡継ぎがなく閉店したり、体調不良で引退される方も少なくありません。
有名店は勿論ですが、そういう地元に愛される名店を少しでも多く紹介出来たらと思います。
それでは、みなさんも是非『おさ』に訪れてみて下さい。
住所 神奈川県 相模原市 南区 相模台 1-2-8
営業時間 12:00~14:30 (2015年2月現在、ランチ営業のみ)
定休日 月曜日 (不定休あり)