数年ぶりに歯医者に行きました。
かぶせモノの治療のはずが、同時に虫歯も見つかったとのことで、今後しばらく通う羽目に。
時間も費用も要するし、ほんとにトホホな心境であります。
ただ、救いというか少しだけ良かった点はそこの歯医者の待合室で‥当日はお子さんが多かったためでしょうか。
『天空の城ラピュタ』が上映されていたんです。
私にとっても同作品を視るのは久々でしたけれど、やはりいくつなってもラピュタは愉しめますね。
もっとも待ち時間の間だけでしたので、パズーが朝ラッパを吹いている辺りの、物語序盤であえなく“打ち止め”となってしまいましたが、この冒頭部で今更ながらにも『気づき』があったのです。主人公のパズー君って…
だってその日のうちに、彼女を自宅へ、いわゆる『お持ち帰り』していたわけでしょう?w
突然空から少女が降ってきたという、かなり特殊な状況下でありながら、でも彼は職場から大胆にも少女を背負って(※1)家に運び去っていたのです。 ※1.小説版より
自分よりも屈強な鉱山で働く男連中を呼びにいくなり、他にも手立てはあったはずなのにもかかわらず…
天女のごとくシータが空から降ってきた時点で、のちに彼は面と向かって「胸がドキドキしたんだ。きっとすてきなことがはじまったんだって」 と口にしていますし、そこはやはり彼にも『恋愛欲』みたいなものがあったのでしょう。年齢的にもパズーにそんな心理が働いたって不思議ではありません。
‥しかし、だとすると、降ってきた当初はシータの方にまだ意識がなかったわけで、彼女を運んでいる最中に何か不埒なことを考えたりはしなかったのでしょうか(笑)。
あぁ私ってばイケナイ大人!
パズーに感心したのは他にもあって、シータが目覚め、ふたりが初めて対面する自宅の屋根で繰り広げられたシーン?
『僕はパズー!』 と、おもむろに彼女の手をとって(ここ大事)自己紹介をしだすのです。
一歩まちがえれば相手がドン引きしかねない、のっけからの シェイクハンド・コミュニケーション☆
さらに、シータという名前をきいて「いい名前だね」 とちょっとキザなセリフを吐いてみたりと、なんかもう‥‥まるでジローラモのような振る舞いをごく自然に行えてしまう少年パズーを、羨望の眼差しで追ってましたね。
恋愛弱者の私なんかには到底マネできません。
実は先日、実は某サークルで私がほんの少し勇気を持てなかったがために、女子と仲良くなれる決定的な機会を逃しました。
こんなことばかり繰り返していたら、もうずっと恋人ができないなぁ‥と、少々悲観的になっていたところで、異性に対するパズーの積極果敢な姿勢・行動力を垣間見、深い自省をしたのであります。
そういえば巷ではもうすぐバレンタインデーですか。
恋人なき筆者(30代)にとっては、今年“も”、憂うつな一日に変わりなさそうです。
いっそ、自分にも空から彼女が降ってくればいいのに‥なんてw