国土交通省 タクシーでの貨物配送 一部過疎地で容認へ

  by 松沢直樹  Tags :  

国土交通省の有識者委員会は、6日に出した中間報告で、タクシーが貨物を運べるようにする「貨客混載解禁」の方針を明確にしました。

現在の法律制度では、人を運ぶ車と貨物を運ぶ車は、明確に区分しています。

6日に出された中間報告に沿った法改正が行われれば、貨物と人を同時に運べるようになり、路線バスの撤退などで交通の足が減った過疎地の利便性が改善されます。

今後は、タクシーが新聞や雑誌といった軽い荷物を人と一緒に載せたり、トラックが荷物と一緒に人を運べるようになる「貨客混載」が進むのではないかという期待の声も聞かれるようですね。

ただし国土交通省は、「貨客混載解禁」の前に、自動車の部品メーカーの不具合を強化するなどの規制を盛り込んだ「道路運送車両法」の改正案を通常国会に提出する予定です。
貨客混載を解禁する中で、安全性の確保も忘れていないのでしょうね。

これとは別に、現在は原動機付き自転車にだけ認められている「絵柄つきのナンバープレート」の発行を、自動車でも許可する方針です。
早ければ2016年度には、地方の観光地などをあしらったデザインのナンバープレートが見られるようになりそうです。

※写真はイメージ 足成 http://www.ashinari.com/2008/10/29-009845.php より

松沢直樹

福岡県北九州市出身。主な取材フィールドは、フード、医療、社会保障など。近著に「食費革命」「うちの職場は隠れブラックかも」(三五館)」近年は児童文学作品も上梓。連合ユニオン東京・委託労働者ユニオン執行副委員長