先日、ぶらりと本屋に立ち寄ったら、見覚えのある表紙が目に入り仰天。
なんと、泡坂妻夫の『生者と死者』が復刊されているではありませんか!
実はこの本には普通の文庫本とは違うある“仕掛け”が施されています。
なんと!
袋とじのページがいっぱい!
つまり、この小説は袋とじの開閉によって短編小説と長編小説の両方が楽しめちゃうんです!
一度目は袋とじを開けず、短編小説として読み、その後は
二度目は袋とじを開けて、長編ミステリー小説を読むことが出来るという仕組み。
電子書籍ではできない紙の本ならではのトリックですね。
1994年に発行されたこの本ですが、
普通の文庫本と比べて製造コストが高いためか絶版となっていました。
一時期はオークションや中古市場で袋とじ未開封版に万越えの値段がついていたことも。
開封済みでも定価の数倍で取引されているという状態が続きました。
なので、今回の復刊は本当に嬉しいです。
この復刻版なら堂々と袋とじを開いて読めますね。
みなさんも書店で見かけたらどうぞ手にとってみてはいかがでしょうか。
(袋とじを開くのは、お買い上げの後にお願いします)