浅草七福神めぐり「縁を求め」婚活神社に行列

  by 松平 俊介  Tags :  

「ネコのいる婚活パワースポット」婚活神社に行列。

お正月の行事として親しまれている七福神めぐりだが、今年は同じ七福神でも婚活・縁結びの神社に人が押し寄せ、別のご利益の寺社は行列が少ないという現象が起きているようだ。
浅草名所七福神(あさくさなどころしちふくじん)の一つ、婚活神社で有名な今戸神社(東京都台東区今戸1-5-22)に普段とは打って変わった行列が出来た。記者は同じ日(1月3日)に浅草名所七福神九カ所を巡ったが、浅草寺を除くと縁結びの今戸神社がずば抜けて人出が多かった。

浅草名所七福神(あさくさなどころしちふくじん)は江戸末期からの伝承があるが、途中中断し、昭和52年に再興したと公式ページには書かれている。この七福神は九カ所ある珍しいものだが、初詣ランキング上位の浅草寺も中に入っている。今戸神社の行列は、浅草寺よりは少なかったが、並んだ人に取材した所、参拝まで3時間、4時間は掛かるときもあるという。社務所のご婦人の話では、某有名人なども訪れていたということだった。

今戸神社のメインの祭神は八幡神だが、江戸時代にこの神社で夏目漱石の『吾輩は猫である』にも出てくる今戸焼の招き猫づくりが流行し、明治時代の神社合祀により、白山神社と合併して、縁結びの神であるイザナギ・イザナミをも祀るようになったので、今は「ネコのいる婚活パワースポット」として女性誌で大評判になっている。

各地の神社仏閣関係者に取材すると、「今はとにかく縁結びをご利益にうたわないと、なかなか参拝客が来ない」という状況のようである。

(写真は執筆者撮影。行列ができている今戸神社)

企業のニュースリリースライターを足掛け4年経験。現在はライターのみならずwebディレクターやテレビ番組の企画にも関わっている。タウン誌や飲食関係の媒体の制作にも携わる。 大学時代は書家や歴史作家について修行をしていたことも。(雅号:東龍) 地域の埋もれた歴史を掘り起こしたり、街歩きをするのが好き。これまで関わってきた雑誌は「散歩の達人」「週刊SPA!」、放送局では主に関東ローカルテレビ局の企画を担当。

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