シークヮーサー味の缶チューハイが、ジワジワキテると感じます。昔から採用されているフレーバーでしたが、根強い人気があるんですよね。で、この市場に真打が登場したのってご存知でしょうか? それがオリオン(オリオンビール)の「島チュー」。実飲レビューでお届けします。
シークヮーサー人気の理由を考えてみた
シークヮーサー味の缶チューハイが人気の背景は、無糖缶チューハイやジンの人気と連動している気がしてます。筆者の感覚ですが、無糖缶チューハイが市民権を得るようになったのは2020年前後ぐらい。いまや、有糖より無糖のほうが人気なくらいでしょう。
加えて、クラフトジンも同時期ぐらいから市民権を得るようになったと思うんですよね。ジンの特徴はビターテイストであり、つまり苦みのあるお酒に慣れる人が近年一気に増えた──こうした背景を振り返ると、ビターなシークヮーサーは無糖のチューハイとも相性がよく、好んで飲む人が増えたのではないか、と考えています。
▲オリオンには「WATTA(ワッタ)」シリーズにもシークヮーサー味があり、有糖と無糖の両方が存在(これは有糖)
ちなみに“青い柑橘”のライバルはライムだと思うのですが、今はシークヮーサーのほうに追い風が吹いている印象。他方、和柑橘には柚子(高知県がシェア1位)、カボス(大分県)、スダチ(徳島県)などもありますが、これらにもシークヮーサーが競り勝ったと思います。なんでしょう、やはりシークヮーサー独自のビター感にハマるのでしょうか。いずれにせよシークヮーサー人気はますます高まるでしょうし、注目のフレーバーです。
生搾りのような鮮烈な香りとフレッシュ感!
こうした状況の中、新たにデビューしたのが「島チュー」。2026年の1月27日から全国発売されており、「島チュー 無糖シークヮーサー」と「同 シークヮーサー」があります。価格は筆者調べで、350mlが140円、500mlが195円(ともに税込)。
▲アルコールのベースはウォッカで、度数は7%
最大の特徴は、沖縄県産のシークヮーサーであることはもちろん、より希少なシークヮーサーエキスを使っていること。それは“青切りシークヮーサー”の果汁。完熟前の果皮が青い状態を青切りシークヮーサーと呼び、その特徴は強い酸味と爽やかな香りにあります。ということで、「島チュー 無糖シークヮーサー」からテイスティング。
わわ、これは香りからしてリアル! 生の果実からキュッと搾ったかのようなフレッシュさですね。果汁1%というのが信じられないほどのインパクトがあります。アルコールのボディは、しっかり7%らしい、お酒好きも満足できる飲みごたえ。ビター感も十分あり、「辛口」に偽りのないドライなスッキリした後口で、キレも強めの大人な味わいです。
次は「島チュー シークヮーサー」。甘さがあるのでジューシーなニュアンスが強く、その分キレは無糖ほどシャープではないです。とはいえフレッシュな果実味はこちらも鮮烈で、香りのパンチとビターなキックは申し分なし。じゃあ「WATTA シークヮーサー」とはどう違うんだろう? と思い飲み比べてみました。
WATTAとの違い、オススメのペアリングは?
「WATTA シークヮーサー」は、果汁は「島チュー」と同じ1%。ただ、おそらく通常の沖縄県産シークヮーサー果汁(青切りではない)を使っていて、アルコール度数は5%です。スペック的に大きな違いはこの点にありますが、飲んでみるとよりフレンドリーな味わいで、苦みや香りはおとなしめ。エントリー層にオススメできそうなおいしさです。
選び方は個人の嗜好によると思うので、沖縄つまみとのペアリングで考えてみました。「島チュー 無糖シークヮーサー」は、ゴーヤチャンプル、ポークたまご、ゆし豆腐など。「島チュー シークヮーサー」のほうは甘みがある料理向けで、ラフテー、タコライス、ジーマーミ豆腐、豆腐ようなどにはこっちのほうが合うと思います。香りだけでも南国気分に浸れるので、まずはお試しを!
(執筆者: 中山秀明)

