「カツサンドといえば?」と聞かれたら、多くの人が『まい泉(とんかつ まい泉)』と答えるのではないでしょうか。そんな、同店の代名詞といえる『ヒレかつサンド』が冷凍食品としても発売開始しました。特徴や味わいなどをレポートします!
約3年の試行錯誤の末に誕生
2025年の11月に60周年を迎えた『とんかつ まい泉』。有楽町の日比谷三井ビルにあった地下商店街に出店したのがルーツで、現在は青山(最寄り駅は表参道)に本店があり、ここではレストランでの食事や揚げ物などのテイクアウトもできます。
ご存知『ヒレかつサンド』は1日3万個以上出荷する大人気商品ですが、販売当日〜翌朝までという短い消費期限のため、より多くの人に届けづらいという課題がありました。その解決法として冷凍化プロジェクトがスタートし、約3年の試行錯誤の末に誕生したのが『まい泉のヒレかつサンド(冷凍・6切)』です。
オンライン新商品発表会で開発ストーリーを聞くと、目指したのは伝統の味を冷凍で再現すること。特に難しかったのは、ふんわりしっとりしたパンと、冷凍でも芳醇な風味が飛ばないソースだったとか。また、製造する工場の動線をどうするか、冷凍された商品の取り扱い方法の設定などに苦労したそうです。
▲左から、プロジェクトオーナーの國弘克英代表取締役社長と、開発リーダーの石井健太郎さん
パッケージにも、まい泉のこだわり“ヒレかつやわらか パンふわふわ 秘伝のソース”の文が記されています。なお、価格は税込1296円で賞味期限は製造から約5カ月。定番の『ヒレかつサンド』が3切486円なので、冷凍食品であれば実にアリなプライスでしょう。
レジェンドに通じる安定感は健在!
食べる際は、レンチンまたは自然解凍。レンジ調理は凍ったままの商品を内袋から出して皿に乗せ、ふんわりとラップをかけて約1分30秒(500Wの場合)加熱します(冷たい場合は好みで10秒ずつ加熱を追加)。なお、加熱後はラップをかけたままで2~3分置くと余熱で温かくなるとか。
そして自然解凍の場合は、室温(約20℃)で約3時間が目安。弁当にも重宝しますね。今回はレンジで調理し、食べてみました。味は、冷凍といわれなければ気付かないレベルのおいしさで、レジェンド『ヒレかつサンド』に通じる安定感もしっかりあります。
パンはふんわりソフト、ソースはフルーティー、ヒレかつはしっとりやわらかく、贅沢感はありつつ重くないバランスのよさ。ちょっとしたご馳走にもなるこのおいしさが、自由なタイミングで味わえるのはうれしいですね。
なお、パンの表面をサクサクで食べたいニーズもあると思い、オーブントースターを使ったレシピもあるか聞いたところ、現段階で公式の提案はないとのこと。とはいえ、好みに応じて試してみるのもアリでしょうし、SNSに自己流アレンジを投稿する人が出てくる可能性も期待できます。購入の際は公式ECサイト『まい泉COOK』へどうぞ。
(執筆者: 中山秀明)

