新ローマ教皇はシカゴ生まれ 北アメリカ初

  by あおぞら  Tags :  

 ようやくローマ教皇が決まった。アメリカ出身初の教皇で、北アメリカとしても初めてのこと。教皇としては随分若く1955年生まれ。ウィキペディアは凄い、早速新ローマ教皇の人となりが記されていた。

レオ14世(本名:ロバート・フランシス・プレヴォスト、1955年9月14日)は、2025年5月8日にバチカン市国で教皇に選出されて以来、カトリック教会の長であり、同国の君主である。彼は同国において教皇に選出され、アメリカ合衆国、ペルー、そして北米出身者として初めて教皇となった。

アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ生まれのプレヴォストは、キャリアの初期を同地で過ごし、アウグスティノ会に勤務した。1985年から1986年、および1988年から1998年にかけてペルーで教区牧師、教区役員、神学校教師、そして管理者を務めた。彼は2023年に枢機卿に任命された。2023年からは司教区長官とラテンアメリカ教皇庁委員会の委員長を務めた。2015年から2023年まではペルーのチクラヨの司教を務め、2001年から2013年までは聖アウグスチノ修道会の総長だった。2023年、フランシスコ教皇はプレヴォーストを司教区長官に任命し、この重要な役職は教皇候補としての彼の知名度を高めた。

 全世界で一番多い信者がいるのがカトリック。およそ14億600万人もいるらしい。その頂点に立つのが新教皇のレオ14世。流石としか言いようがないのは、その語学力。英語、スペイン語、イタリア語、フランス語、ポルトガル語を話し、ラテン語とドイツ語は読めるそうだ。私など英語を話すだけでも面倒に思うのに、五か国語を操る脳は、まるでベルリッツの語学学校のよう。

 バチカン市国には一度だけ行ったことがある。こちらはパスポート不要で行ける国で、ただ、夏場はバチカン市国南東端にあるカトリック教会の総本山のサンピエトロ寺院の前にTシャツ売りがたむろしており、ノースリーブの人は寺院に入れないので、その人たちをターゲットに商売をする。Tシャツは質の悪い綿でもサンピエトロ寺院に入りたければ買う選択しかない。随分高値で買わされた記憶がある。

 寺院の内部はとてつもなく大きい、そして天井がとんでもなく高い。美しい、厳かであるが、どちらかというと観光客は随分とカジュアルな服装なので、寺院を訪れるのには不似合いな印象だった。建物の一番高いドーム部分にはエレベーターでも行けるし、らせん階段を使うこともできる。私はらせん階段でグルグル回りつつ最上階までたどり着きバチカン市国を眺めることができた。ただ、驚いたのは不届き者の落書きの多さよ。悲しくなった…

 さて、サンピエトロ寺院のシスティーナ礼拝堂の天井に描いたフレスコ画の一部、ミケランジェロの『アダムの創造』は圧巻である。丁度、映画『E.T.』みたいな人差し指と人差し指がタッチする感じの天井画が実に美しい。天井が思い切り高く、天井画はびっしりと描かれているので見上げていると首が痛くなる程で、世界中からの観光客のいろんな人種が皆天井を見上げている姿は少し可笑しかったりして…

 観光としては丸一日をかけたい大きさと規模である。その巨大なサンピエトロ寺院を警護するのはスイス衛兵、言い方は悪いがピエロのような制服である。このスイス衛兵がローマ教皇と警護する。

 このご時世、混迷を極めている。日本もそうだし、アメリカだってそうだ。それにロシアとウクライナ、イスラエルとハマスの戦争問題。経済と戦争と人間が住みにくい地球になっているのは事実。

 世界一多い信者を持つカトリックの頂点が決まった。平和な世の中になるといい。心からそう願う。

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