
令和ロマンの高比良くるまが吉本興業を退所した。このニュースはどうも腑に落ちない事てんこ盛りである。表向きには『双方合意』と耳障りはいいが、『離婚』同様、別れは人には言い表されない隠れた部分だらけだと思う。
勝手なる考察をしてみたい。もし、高比良くるまが大阪出身で大阪所属であれば吉本興業からの”追い出し”はなかった筈だ。吉本興業の本社は東京でも経営陣は関西出身者が多く、ボロ雑巾のように扱われて最後までサバイバル出来た人達が今の経営陣に落ち着いている。
今回の高比良くるまが退所した件にいくつかの書き込みを見た。松本人志と扱いが違うではないか!と。現社長も副社長もダウンタウンのマネージャー経験者で、ダウンタウンには今も頭が上がらないので、松本人志に不利になるような措置はとるはずはない。
では、史上初M-1グランプリを二連覇した令和ロマンの漫才コンビをどうして一人だけ切る処置をしたのか? しかも、オンラインカジノに関しては他のよしもと芸人で書類送検された複数がいるにも関わらず、くるまは警察の事情聴取を受けたという報道を受け、2月15日に「(2019~2000年に)オンラインカジノをしていたのは事実」ともう5,6年前のことである。だから、このオンラインカジノに関してが直接の契約解除ではなく、そのグレーゾーンのオンラインカジノに関することを所属の吉本興業に何も相談せずに自分たちのYouTubeで語った事が原因らしいが、ソレ、厳し過ぎないか?
結局、吉本側の許可を得ていない2月15日の配信で実質上クビ。「会社との信頼関係が壊れてしまったので、くるまさんが望めば契約は解除で」と丸め込まれた印象である。
思うに東京所属の芸人、しかも関東出身の芸人に吉本興業は厳しいと思う。令和ロマンは漫才師としてエリートである。また二人の経歴も申し分ない。くるまは慶応義塾大学を中退していたとしても、一目を置かれるブランドの大学である。この二人はMー1グランプリ優勝後、独自の路線でテレビ出演を控えて来た。テレビに出たい意志がなかったのかもしれない。よしもと側は出来ればテレビ出演させて、より知名度を上げ更に儲けたいよしもと商魂があったはずだ。しかし、令和ロマンは自分たちの意志が強かった印象で、特に高比良くるまがブレーンのような感じを受けた。
もし、私の考察が当たっていたとすれば、吉本興業は自分たちのマネージメントに従わない令和ロマンに苛立ちを覚えていたと思う。二人は育ちもよく、一般常識もあり、二連覇したから威張るような人たちではなさそうだ。しかし、二人の二連覇の偉業は本人達が思う以上に、勝手に他の芸人たちが委縮してしまったと思う。芸人はハンパものであった過去から、今や慶應ボーイの育ちの良い人たちがよしもと芸人であるのも関西出身の経営陣からして快く思っていなかったのだろうか?
もし、高比良くるまのお父様が大和証券の副会長であったならこのような処置は取られなかったと思うし、大和証券を敵に回すことはしないはずだ。松井ケムリも高比良くるまが契約解除された時点で本人もくるま同様退所の選択もあったと思うが、波風立てない常識的な考えは流石お坊ちゃま。
吉本興業は高比良くるまの契約解除を撤回すべきだと思う。令和ロマンは良いコンビ。二人共感じが良いし、大阪で関西初のレギュラー番組「阪神・たこ焼き・令和ロマン!!(朝日放送)」を見て感心したのだが、大阪が活動拠点のかつみ💗さゆりをゲストに迎え、先輩芸人のこの夫婦を立てているのがわかり、なんてステキなコンビ!と二連覇しても謙虚な姿勢に感動した程だったのだ。
吉本興業上層部の好みでこの契約解除は決められたと思う。現場はきっとこの采配にショックを受けている筈だ。よしもとはなるべく日が浅い内に高比良くるまの契約解除を解き、吉本興業に再度迎え入れるべきだと思う、イヤ願う。