PARIS BAGUETTE オシャレな日本風パン屋は韓国系で全米展開

  by あおぞら  Tags :  

 アメリカのパンは日本に比べて美味しくないと思う。先ず、日本の食パンのようなパンはない。以前は近所に日本のパンとケーキの店があったので割高でも買えた。今、日本のような食パンはチャイナタウンのパン屋では買えるが、日本のようなモチモチ感はない。

 しかし、まるで日本のパン屋のようなクオリティーのパン屋のチェーン店がニューヨークにある。韓国で有名なチェーン店『パリスバゲット』がマンハッタンのいたるところにる。てっきりニューヨークのみかと思うと全米展開しているのに驚かされた。アメリカにはない総菜パンや、懐かしいクリームパンやあんぱんもある。勿論、日本風の食パンやケーキもカヌレまでもある。

 ニューヨークの物価高は外食産業にも当然派生されなんでも高い。ビジネス街のランチ時には極力支出を抑えたい人たちが昼食を求めて忙しそう。ビジネス街にも多く出店している『パリスバゲット』は大人気である。日本に進出していないようだが、元々は日本を真似て作ったパン屋のように思える。ウィキペディアによる企業説明は以下の通り

パリバゲット(フランス語発音:[paʁi baɡɛt]、韓国語発音:파리바게뜨、RR:Paribagetteu)またはパリクロワッサン(韓国語発音:파리크라상、RR:Parikeurasang)は、SPCグループが所有し、ソウルに本社を置く韓国の多国籍ベーカリーカフェチェーンです。1986年にシャニ株式会社の子会社として設立され、ソウルの光化門に1号店「パリバゲット」、翌年には梨泰院に1号店の高級ベーカリー「パリクロワッサン」をオープンし、社名をブランド名と同じに変更しました。

1988年に設立されたフランチャイズブランドのパリバゲットは、2004年に韓国No.1のベーカリーへと成長し、ベトナム、インドネシア、シンガポールなどに現地法人を展開しています。

 ポンデリングとほぼ同じドーナツが『餅ドーナツ』として売られている。見た目も味もポンデリングそのもので、また、あんぱんだって日本と同じようなもので、まるでミスドや日本のパン屋のようである。それらを見ると『どうして日本の企業がアメリカ進出しなかったか?』と残念な気持ちになる。韓国人の目のつけどころとビジネス展開をアメリカで軌道に乗せたのは素晴らしい。しかし、日本企業に頑張ってほしかった。

 在米韓国人は多いし、また韓国系アメリカ人は日系アメリカ人の比ではない。それだけアメリカに浸透している。日本企業が切り込めなかったのはそういうところもあったのだろうか?

 ニューヨークにも日本のパン屋はいくつかあり、当然美味しく繫盛していたように見えたが、それらのパン屋は皆潰れていった。理由はニューヨークにありがちな、店舗のリース更新の際、異常な値上がりを吹っ掛けられ更新不可になるケースと考えられる。私の知人はタイムススクエアーのミュージカル劇場の近くに日本レストランを経営して繁盛していたが、更新の際に倍以上の家賃になったため営業できなくなってしまった。小さな商売の弱みに付け込むというかニューヨークの不動産業は厳しすぎる。

 その点、『パリスバゲット』のような全米チェーン店の際は規模が大きいので強く出られるし、信用もあるので物件を借りるのにスムースに働く。マンハッタンに雨後の筍のように店舗が増え始めている。

 今現在、未だにコロナ禍の影響で閉店したレストランの空き店舗は『RENT』の張り紙が貼られたままが多い。そういう空き店舗にも『パリスバゲット』は進出してきそうな勢いがある。インディゴブルーに白地のロゴ『PARIS BAGUETTE』の店舗を街角に見かけると吸い込まれそうになる。商売上手な韓国系のアメリカのオシャレなパン屋、大躍進中である。

※画像はパリスバゲットホームページより引用(https://parisbaguette.com)

ニューヨークから発信しています

ウェブサイト: http://kokoronobyousha.seesaa.net/

Twitter: aozorakokoro