空気と雰囲気を 一気に変える お香のチカラ

  by あおぞら  Tags :  

 目覚めてどうもスッキリしない朝があります。実は今朝がそうでした。そんな時、瞬時に気分転換できる方法があります。まぁ、万人に効果があるとは思えませんが、ひとつの ”気分転換” として覚えておくのもいいと思います。

 それはお香を焚くのです。お香は邪気払いに最強の効果をもたらす方法とも言われていますし、リラックス効果や浄化作用があるとされています。また、リラックスとは相反する集中効果もあり、効果は消臭も含め多種多様です。

 また、日本の三大芸道のひとつでもあり、茶道・華道・香道と香道は、香木をたいて香りを鑑賞する日本の伝統文化で、香りを「聞く」ことで、心を落ち着め、自分と向き合う時間を持つ芸道でもあるのです。”香道”とはハードルが高いので芸術を目指す必要はなくても、お線香を買い求め、掃除をし換気をした後で、心落ち着いて線香を焚き、その香りにより精神集中し、その時を高めることも可能なのです。

 🎵好き好き好き好き好き好きっ、一休さん🎵でお馴染みの一休さん、一休宗純和尚は『香の十徳』を残されています。

1. 感覚鬼神 感覚が鬼神のように研ぎ澄まされる

2. 清浄心身 心や体が清浄される

3. 能除汚穢 汚穢(よごれ・けがれ)を除く

4. 能覚睡眠 眠気を覚ます

5. 静中成友 孤独感を癒す

6. 塵裡偸閑 忙しくてもくつろぎを与える

7. 多而不厭 多すぎでも邪魔にならない

8. 寡而為足 少なくても足りる

9. 久蔵不朽 長い間とっておいてもダメにならない

10. 常用無障 常に使用しても害がない

 お香のタイプもいくつかあり、一般的なのはスティックタイプで、コーンタイプやまるで蚊取り線香みたいな渦巻き型もあります。個人的にはスティックタイプが好みです。コーンタイプは底の部分が燃え切らずに残るので、ちょっと惜しい気がするためです。

 ちなみに、お笑いコンビの『ランジャタイ』は、もし漢字を使うとしたら『蘭奢待』で、

正倉院に収蔵されている香木。天下第一の名香と謳われる。

正倉院宝物目録での名は黄熟香(おうじゅくこう)で、「蘭奢待」という名は、その文字の中に”東・大・寺”の名を隠した雅称である。

その香は「古めきしずか」と言われる。全浅香(紅沈香)と並び、権力者にとって重宝された。

…のように、沈香(じんこう)の一種で、天下第一の名香とされているそうです。随分、奥深い意味あるコンビ名です。響きもいいですね。

 このランジャタイに似た香りの沈香の効果は御香道ホームページ(https://www.okoudo.com/topics/agarwood.html)より引用の以下の通りです。

漢方では沈香が生薬として扱われます。基本的な作用として鎮静、鎮痛、抗菌作用があり、ここから様々に応用されますが、特にその鎮静作用は効果の非常に高いことで知られます。

チベット伝統医学においても同様に理解され、沈香のお香が精神安定、安眠などのために処方されます。その煙を吸い込むことで脳内のアルファ波が増加することが実験でも明らかになっているそうです。

イライラしているとき、不安を感じているとき、心を落ち着けてリラックスしたいときに是非焚いていただきたいのが沈香のお香です。

 今朝のイライラ気分の解消は、この沈香を焚くことで和らぎました。アメリカでもお線香は買えます。私はチャイナタウンで購入しています。沈香の中国語表記は若干違うのですが、中国語を日本語翻訳で『沈香』と突き止め、心の平安の手助けをしてもらっています。

 世知辛い世の中だからこそ、自分と向き合う時間が大切で、浄化が必要で、要らないもの、汚れたものを落とすためにお香は寄り添ってくれるのです。

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