日本でのバスの電気自動車(EVバス)というと実証実験や、短距離、少ない回数での営業が多いです。オランダでは一晩の充電で250~300キロメートルの走行が可能な路線バスが運行されました。バスの大きさも通常の路線バスと変わりない”本物”の路線バスです。
納入はBYD
日本では聞き慣れない名前ですが中国の電池メーカーの『比亜迪』の自動車子会社の『比亜迪汽車』ブランド『BYD』がオランダに納入しました。長さは12メートルと日本の”特大車”に該当するサイズで決して小規模なものではありません。実証実験でも小規模でもなく完全に路線バスとしてEVバスを営業します。
『BYD』プレスリリースサイトの画像。
最大の特徴は車輪内のモーター
電気自動車(EV)の特徴として、既存のトランスミッションやプロペラシャフトなどが不要になるという利点があります。このバスも車輪にモーターが搭載(wheel-hub motor)が搭載されるので、ミッションやギア、シャフトといった床下を走る部品がなくなりため、更なる低床化が実現出来ます。これにより老人や身体障害者の昇降が用意になります。
電池は”リン酸鉄リチウムイオン電池”が使用されます。従来のリチウムイオン電池と比べると出力可能な電流が多いと言われています。
充電は5時間で終了すると言われています。
250~300キロの運行が可能で、大きさは普通の路線バスと変わらない。製造は中国なので日本から近いと言った部分から、日本での導入が期待されます。
特徴など
EVとしての特長以外の物も掲載します。
・車輪内にモーターを搭載
・電気制御サスペンション
・超低床、障害者や老人の昇降が容易
・前方の2/3が窓で視界が広く安全
・美しい外装
・運転席を含めすべてが革張りシート
・騒音低減技術を採用
・BYD初のEVバス
・リン酸鉄リチウムイオン電池を使用しているので容易に廃棄可能
です。
Press Release(BYD社のリリース)
http://bydit.com/doce/news/press/2105.html
ロイターの記事
http://www.reuters.com/article/2013/04/25/byd-idUSnBw256207a+100+BSW20130425
画像はbudit.com及びプレスリリース資料から