焼肉と鍋料理を連続的に食べて自家製焼き芋で締める豪華パーティーをたった2つの調理器で!

  by 古川 智規  Tags :  

七草がゆも終えてようやく胃が休まるときだろうか。それでも連休が目白押しで、旅行とはいかなくても気の合う仲間とパーティーという楽しみ方もある。
そこで、手軽な電気式調理器2つを使い、焼肉と鍋料理を楽しみ、さらにものすごい焼き芋までそろえてしまうホームパーティーをやってみたのでレビューする。

撮影:松島友里恵

UMAIIMO

パーティーで食べるのは焼肉や鍋が先なのだが、焼き芋はそれなりに時間がかかるので、先に調理を開始しておく。
家庭日用品及び生活関連雑貨の企画・販売を行う新潟県のアーネストが販売する「yakiimo baker UMAIIMO(ウマイーモ)」は、なんと焼き芋しかできない調理器具で汎用性はない。しかし、サツマイモの甘みを最大限に引き出す「2段階焼き」が簡単にできる。冬にしか使わないだろうと考えられるが、実はアイスクリーム等のレシピも付属しており年中使えそうだ。

サツマイモは品種により味わいが全く異なるので、好みの品種を用意しておく。芋を洗って大きさや温度をセットしてスタートボタンを押すだけだ。仕組みは約80度で熱し始めてデンプンが糖化するのを待つ。これでとてつもなく甘いイモに仕上がる。
さらに200度に温度をアップして皮周辺をパリパリに焼き上げる。これらをすべて自動でやるので、調理終了のアラームが鳴るまで放置すればよい。

調理終盤に差し掛かると、排気口から出てくる香りは昔懐かしいトラックで回ってくる石焼きイモ屋と同じだ。甘く香ばしい何とも言えない香りは女性でなくても食欲をくすぐる。ここまでに1時間以上かかっているので、実際は焼肉や鍋を楽しんでいるのだが、出来上がった焼き芋の香りはたまらない。

さて、割ってみるとサツマイモの品種により異なるのだろうか、パリパリの皮の中に水分は閉じ込められていてデンプンから変化した糖分が水分と混ざって見事な黒蜜となってしたたり落ちてくる。お店で焼き芋を買うのは手軽でいいが、そもそもサツマイモを生で買うのとは価格が異なる。幼稚園で芋掘りをして子供が山のように持ち帰ったサツマイモをすべて天ぷらにしても食べきれない。しかし自宅で焼き芋ができれば、保存できる限り食べ続けられるのがうれしい。価値ある焼き芋調理器具だ。

コンパクトグリル鍋

大阪のピーコック魔法瓶はステンレスやガラス製の魔法瓶、タンブラーを製造する老舗メーカーだが、その保冷力(保温力)はなかなかすごい。記者が愛用する魔法瓶はコンビニ氷が飲料水を入れた状態で48時間以上、少し溶けただけで残っていたという実用上の実績を残している。そのピーコック魔法瓶は電気調理器をいくつも発売しているが、今回使用したのはコンパクトグリル鍋だ。

下の電気加熱器をベースに、上に乗せる焼肉用のプレートと鍋を入れ替えて使用する。本来はどちらも同時に使うものではなく、必要に応じて選択的に使用するのだろうが、今回はホームパーティーなのでスイッチして使用した。
焼き肉プレートを使用する場合は中央から余分な脂が落ちるので、下に付属のカップに水を入れて置いておくとヘルシーな焼肉が楽しめる。もともとコンパクトなので焼肉は美味しいところを少しずつ食べて次の鍋料理に備える。もっとも一人で使う場合は十分な量の肉が焼ける。

焼肉をまだ食べたい頃合いで鍋にスイッチする。この鍋が意外にも深くて大容量だ。いずれの鍋もフッ素コートされているのでお手入れは簡単だ。
鍋料理の利点として材料さえ用意しておけば後から投入するだけで満足いくまで食べることができることだ。ただし、焼き芋があることは忘れてはならない。別腹な女子には関係ないかもしれないが、焼き肉・なべ・焼き芋パーティーということを考慮して材料は用意したい。

今回は2種類の電気調理器具を使用して壮大なホームパーティーを催したが、お一人様でもご家族でも、グループでも省スペースで本格的な調理ができて、お手入れが簡単となれば頻繁に開催したとしてもお財布にも片付けの体力にも優しいものになりそうだ。
週末や連休にはホームパーティーを楽しんでみてはいかがだろうか。

乗り物大好き。好奇心旺盛。いいことも悪いこともあるさ。どうせなら知らないことを知って、違う価値観を覗いて、上も下も右も左もそれぞれの立ち位置で一緒に見聞を広げましょう。

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