全国のラーメンを食べ歩くラーメンミュージシャン、井手隊長です。全国のファミリーマートから11月14日、「すする名店の味」シリーズとして名店監修ラーメンが3種類発売された。“田中商店”“中華そば処 琴平荘”“三ん寅”というとんでもないレベルの横綱なラインナップを見てしまったらラーメンファンは心躍らざるを得ない。
今回はその中でも「田中商店監修 豚骨ラーメン」をレポートしてみたい。“田中商店”は東京都足立区に本店を構える博多豚骨ラーメンの人気店。筆者も都内での豚骨ラーメンの人気店を聞かれれば必ず名前を挙げたい名店だ。
そんな“田中商店”が監修した豚骨ラーメンとなれば気になるのは二点。それは「濃厚さ」「クサウマ感」だ。濃厚な豚骨スープと豚骨の熟成臭がなんといっても魅力なので、それがチルド麺で再現できているかが最大のポイントだ。
レンジでチンしてフタを開けて中のフィルムシートを外せば完成。フタを開けるだけで豚骨の香りがプーンと漂った時点で勝ちは確定だ。
濃厚のトロっとした豚骨スープはしっかりとしたクサウマ系。これがとんでもなく旨い。極細の麺は柔らかめに仕上がるので、固めにあげたい方はレンチン時間を若干短めにすると良いだろう。食べ応えのある豚バラチャーシューも美味しく、キクラゲが食感のアクセントに。
店主の田中剛さんにそのこだわりを聞いた。
「どうしてもスープに呼び戻し感(古いスープに新しいスープを継ぎ足しで作る方法)を出したくて、メーカーにその旨をお伝えしたところ、何度も担当の方が本店に食べにいらして再現してくださいました。
“田中商店”は創業から23年を迎えましたが、転勤や卒業で地方に行かれてお店に来られなくなってしまったお客様が全国にいるので、その方々に向けるイメージでファミリーマートの担当の方とこだわって作らせていただきました」
お店で食べた時の絵が浮かぶようなクサウマの豚骨スープ。ぜひご堪能あれ!