ラーメンライター井手隊長の美味しかったラーメン月間ベスト5(2023年7月)

  by 井手隊長  Tags :  

全国のラーメンを食べ歩くラーメンミュージシャン、井手隊長です。今回は私が7月に食べたラーメンの中で美味しかったラーメンベスト5をお届けします! 殿堂入りのお店は除外させていただき、初めて訪れたお店に限らせていただきました。美味しいお店探しの参考にしていただければと思います。それでは発表します!

第5位:宮元製麺(南砂町)

煮干しつけ麺の人気店“宮元”の家系ラーメンブランドが今年3月にオープン。南砂町駅から1.2kmぐらいあり、結構離れているが盛況。大箱でファミリーや飲み需要にも対応しているお店。

ラーメン+小林農園直送茹でキャベツ。店の前からいい感じの豚骨スメルがしていてそそる。

具はチャーシュー、茹でキャベツ、小松菜、ネギ。麺は極太ストレートの自家製麺。超濃厚でパワフルな豚骨スープに強めの醤油ダレ。「これぞ宮元」と感じるパワーのあるスープに納得。とても美味しい。

茹でキャベツが最高に合うのと、ほうれん草ではなく小松菜を採用していて、そのシャキシャキ感が良いアクセントになっている。自家製麺もモチッと美味しい。それから卓上に山椒が置いてあるのが家系にしては珍しく、これが合う。

さすが名店の手掛ける家系ラーメン。オリジナリティもしっかりあり、ここでしか食べられない一杯になっている。

第4位:中華 今池飯店(今池・名古屋市)

台湾まぜそばの元祖“麺屋はなび”の新業態で町中華スタイル。今年3月に名古屋・今池にオープンした。

店主の新山直人さんは“幸龍”という町中華出身でもともと町中華で鍋を振るっていた。大将の鍋ふり動画はInstagramのストーリーやTikTokでも大バズり。見事な鍋さばきだ。

「中華そば」をいただく。具はチャーシュー2枚、ナルト、メンマ、ノリ。ネギがないのが意外。麺は細めストレート。

THE町中華ラーメンの基本を押さえながら、今の人が食べても満足できる味。これはさすが。油っこすぎず、味も濃すぎず、旨味しっかりで完璧な一杯。750円でここまで旨いラーメンは名古屋の中でも屈指。

チャーハンも味が濃すぎず旨い。卵のふんわり感をしっかり残しつつ、米一粒一粒の味のコーティング感も最高。

お客さんのど真ん中ストレートを捉える力が本当に凄い。超オススメ。

第3位:担々麺 麺山椒(追浜)

2020年オープン。“庄太”出身。

「汁なし担々麺」を辛さ3、痺れ3で注文。3が標準。店内は清潔感あり、作っている様もいい感じでそそる。

具はひき肉、青菜、タケノコ、キャベツ、白髪ネギ。麺は極太縮れの増田製麺製。

汁なしといいつつたっぷりのタレで濃厚な芝麻醤のまろやかさと石臼挽き山椒がしっかり効いている。手もみ風の極太麺にしっかりと絡み、驚愕の旨さ。

締めは無料のミニご飯にタレをかけて、かつ残ったタレはスープ割りにできる。スープ割りをすると一気に本格中華の担々麺の味わいに。

本格的な旨さとオリジナリティ。奇をてらいすぎず、かつ唯一無二感もあり、他で食べられない一杯になっている。お見事。

第2位:らーめん 鉢ノ葦葉(四日市)

三重・四日市にある横綱店。なんといっても店主のファンが多い。

店主の堀さんは小田原出身だが、奥様の実家の四日市に移住し、ラーメン店を開業。社員食堂で修行をしたという珍しい経歴の持ち主。

注文はらー麺(塩味)。少し緊張感の漂う店内は名店の風格バッチリだ。

具は豚肩ロースチャーシュー、熊野地鶏チャーシュー、ワンタン、メンマ、ネギ、小松菜、焦がしタマネギ。麺は細めストレートの自家製麺。

熊野地鶏をベースに煮干しなど魚介を合わせた極上スープ。ダシの複合的な旨味と塩のまろやかさで昇天レベル。そこに合わせる麺はしなやかで小麦の旨味を感じる極上の自家製麺。デフォルトのラーメンながら、具材も豪華でとても贅沢な一杯。感動だ。

全て美味しかったが特にワンタンが最高。肉感の強いチャーシューとは全く違う肉の旨味で、餡がパンパンなのも嬉しい。

素晴らしいクオリティで涙モノの一杯。ぜひお試しあれ。

第1位:Dad’s Ramen 夢にでてきた中華そば(自由が丘)

昨年7月オープン。“煮干し Noodles Nibo Nibo Cino”の2号店。店主さんは元よしもと芸人で、“伊藤 銀座店”で4〜5年店長を務められていた方。

「夢にでてきた中華そば」をいただく。一杯2000円と振り切った価格。

具は黒毛和牛ローストビーフ、岩中豚トロ肉、九条ネギ、刻み紫タマネギ、ノリ。麺は細めストレートの“伊藤”製。

煮干の旨味がバキバキに効いた清湯スープに、“伊藤”のパツンとした低加水の麺が最高に合う。煮干に軍鶏ロックや羅臼昆布を合わせて旨味を倍増させている。上品ながら荒々しい旨味でこれはたまらない。

そしてお肉。ただ豪華ということだけではなく、質がとにかく良く、スープとの相性がこれまた良いので、最高のトッピングになっている。

特別な日に食べたくなる一杯。一食の価値ありだ。

※こちらのランキングは筆者のYouTubeでも紹介しています。合わせてチェック!

井手隊長

ラーメンライター/ミュージシャン 全国47都道府県のラーメンを食べ歩くラーメンライター。東洋経済オンライン、AERA dot.、Rettyグルメニュース、favy、るるぶNEWSへの連載のほか、番組・雑誌の出演・監修、コンテスト審査員、イベントMCなどで活躍中。自身のインターネット番組、ブログ、Twitter、Facebookなどでも定期的にラーメン情報を発信。 その他、ミュージシャンとして、サザンオールスターズのトリビュートバンド「井手隊長バンド」や、昭和歌謡・オールディーズユニット「フカイデカフェ」でも活動。

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