ロンドンの東側、ブリック・レーンという場所に、ロンドンのベーグルといえばここ!と言われているとても有名なベーグルショップがあります。
ブリック・レーンとは、かつてユダヤ人コミュニティが栄え、現在では古着屋やカフェなどが立ち並ぶファッションやカルチャーなどの流行の先端を行く街です。そんなブリック・レーンで1855年にロンドン初のベーグルショップとしてオープンしたのが、「ブリックレーン ベーグルベイク」。ロンドンでは珍しい24時間営業で、店の外まで列ができるほど人気のこのお店を紹介します。
店内に入っても行列ができているほど、いつも人で溢れています。
そもそもユダヤ人が生み出したと言われているベーグル。イスラエルから移住してきたユダヤ人の兄弟が立ち上げたとのことで、創業時から今でも伝統的なユダヤのベーグルメニューが愛され続けています。
そのメニューが、「ソルトビーフベーグル」。
ベーグルからはみ出るほどボリュームたっぷりのビーフに、特大のピクルスと中にはマスタード。肉の旨みと塩気がマッチしており、店員さんによると圧倒的に一番人気のメニューだそうです。
また、店員さん曰く2番目に人気なのは、「スモークサーモン&クリームチーズ」
こちらもたっぷりのサーモンと、程よい甘味のクリームチーズが絶妙なバランスで、ボリュームも重すぎず食べやすいベーグルでした。
実は今では、ブリックレーンの一店舗だけではなく、「ブリックレーン ベーグルカンパニー」としてロンドン内外に17店舗もフランチャイズ展開しています。また、ロンドンでは同じようなメニューで24時間営業の形態のベーグル屋さんも目にすることが多く、まさにブリックレーンのこのお店が、ロンドン全体のベーグルカルチャーを作り上げたようです。
ソルトビーフベーグルなど、ユダヤ人発祥の伝統的な味が、今ではロンドンを代表するベーグルとなっているのも、様々な人種やカルチャーが入り混じったロンドンならでは。
創業か約170年、変わらず愛され続けている味を、ロンドンに訪れた際にはぜひ試してみては。