函館で適当にジンギスカン屋に入ってみたのだが!→感動の結末が訪れた

  by ノジーマ  Tags :  

先日、突発的に北海道・函館まで一泊二日の旅行に行ってきました。

残念ながら天候にはあまり恵まれず、しかも急だったのでまともに計画も立てていないという完全に行きあたりばったりの旅だったのですが、それでも函館グルメの充実ぶりに支えられて大満喫。充実した時間を過ごすことができました。

そんな適当な道中でも特に最高だったのが夜メシでの体験でした。

宿は素泊まりだったので、街に出て適当に食べ歩こうと企んでいたんですけど、夜になって気温が下がって路面はツルツルに。雪道に慣れていない人が歩き回るのはちょっと危なさそうな雰囲気だったので、宿の前にあったジンギスカン屋に適当に入ることにしました。この選択が大正解。

全然前情報なく入ったのであとから話を聞いて驚いたんですけど、なにやらこの日入った「旭川 成吉思汗 大黒屋」という店は旭川にあるジンギスカンの名店オブ名店とのこと。この店でジンギスカンを食べるために旭川を訪れる人もいるほどで、なんなら北海道在住の人もここのジンギスカンが最高と言ったりしてましたし、店はいつも行列ができているというのです。

そんな大黒屋が函館に出店したのは2021年のこと。割と最近まで旭川でしか食べられなかった旭川の名物グルメを函館で食べられるなんて一石二鳥もいいところ! そしてその目の前にたまたま泊まっていたという偶然も奇跡的!

店内はなかなかの混み具合でしたが、運良くスムーズに案内してもらえました。そしてまずは生ビールと肩ロース、ランプ、ヒレの3種が盛られた「1番セット」をオーダー!

するとすぐにビールと肉が運ばれてきたんですけど、大黒屋では生ラムを売りにしているってことで肉がタレに漬かっていないんですね。

「ジンギスカンはあの甘いタレに漬かっているのがうまいのにな〜」なんて、大黒屋が名店だとまだ知らない僕は思ってしまったりするのですが、店員さんに上手に焼き上げてもらった肉を頬張ると華麗に手のひら返しをしてしまうわけです。もう、めちゃくちゃうまかった!

タレに漬かっていないと普通だったらラム肉特有の臭みが前面に出てきちゃうと思うんですけど、大黒屋のラム肉は驚くほどに臭みがなく、それなのにラム肉の旨味は大洪水。しかも肉質はジューシーで柔らかいうえに、結構な厚切り。一切れを口に運ぶごとの幸福度が段違い。本当のジンギスカンってこんなに美味しいものだったのか……!!

醤油ベースのタレも頭の中で思い描いていたジンギスカンのタレとは違って甘さが控えめ。どちらかというと焼肉のタレに近いかもしれません。でも肉々しい大黒屋のラム肉の美味しさを引き立てるならこれが正解。ご飯にも合うし、ビールも進む。最高!!

タレはほかに塩ダレもあり、さらに卓上にはオリジナルのスパイスなんかもあって、これらで食べるのも美味でした。甘いタレの一本勝負じゃないので飽きにくいというのも素晴らしい配慮です。

この日は夕食までに結構お腹を膨れさせてしまっていたので量こそあまり食べられませんでしたが、函館旅行なのに旭川の名物グルメも味わえてお得度が爆上がりでした。大大大大大満足! 大大大大大満足!

次また函館に行くときはぜひ最初から大黒屋に行くことをプランに入れたい。そんな素晴らしき名店でした。

ノジーマ

B級フード研究家。漫画を描いたりライターをしたり。変な料理をいろいろ考えます。週刊プレイボーイで『野島慎一郎の激ウマ!!バカレシピ研究所』連載中。最近は撮影をしていると猫が寄ってくるので、そのまま記事でも使っています。 ★レシピ本発売中!★世界一美味しい「どん二郎」の作り方 誰も思いつかなかった激ウマ!B級フードレシピ http://amzn.asia/8N2jTuz

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