2月12日に北朝鮮は核実験を強行した。
各国からの反発や経済制裁などを恐れることなく、北朝鮮が核実験をする狙いは、核兵器を持っているぞというアピールでしかない。脅しで外交上の切り札を持ち、国際社会で存在感を示したいのだろう。
指導者が変わってもやることが昔から変わらない国である。
子供染みた手口で駄々をこねても、国際社会に通用するとは思えない。子供が新しいおもちゃを持つと遊びたくなるのと同じで、暴発する危険は十分にある。
今回はミサイル打ち上げに成功したあとの核実験、しかも北朝鮮は小型化・軽量化に成功したと自負している。これが事実なら核をミサイルに搭載することも可能になった。
北朝鮮の核実験は3度目。テレビで速報は流れ、安倍首相は在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)幹部らの再入国禁止を決めた。それなのに、日本国内の一部の反応は冷めきっている。というよりまったく反応をしていない。メディアや政府は行動を起こしたにも関わらず、まったく声を上げない人達がいる。
最近まで『脱原発』を訴えていた人達である。
いち早く抗議をしなければいけないのは、国会や官邸前で抗議をした団体や、『脱原発』の流れにのった人達である。
彼らは核の根絶を唱えていた。
地震が起き、日本各地にある原発が一斉に壊れ、日本が破滅するよりも、北朝鮮の暴発で日本列島が沈没する危険性のほうがはるかに高い。
衆議院の結果を見ても脱原発の人達の熱は完全に冷めているが、市民団体を先導していた人達は今回の北朝鮮の暴挙に何もしないのは不思議でならない。
去年の夏に東京の代々木公園で行われた『さよなら原発10万人集会』に参加した作家の大江健三郎さん、坂本龍一さんやNHKの紅白や民放の歌番組で『脱原発』を訴えた歌手達はなぜ声を上げないのだろう?
彼らは国を非難することで、酔っていただけではないだろうか?
愛国心を叫ぶより、国の政策などを批判したほうがカッコいいと思っている単なるナルシストではなかったのだろうか?
去年の夏のデモの数で朝鮮総連を取り囲めば、メディアが取り上げ、かなりの効果が期待できるのに、彼らは何もしないのである。
『脱原発』を叫んだ彼らの主張がどれだけ空虚で、信念のないものだったか、わかった気がする。
画像:from flickr YAHOO! (http://www.flickr.com/photos/midorisyu/7672498498/)