1958年に貸し出された本がようやく戻ってきた!

  by 香椎みるめ  Tags :  

先日、55年前に貸し出されていた本が図書館に戻ってきた。ニューヨークのフォート・ワシントン図書館に郵送されたのは本と100ドルの小切手。米国『ABCニュース』が伝えている。

ニューヨーク公共図書館の分館の職員は包みを開いた時に驚きを隠せなかったそうだ。返却されてきた古びた本の貸し出された日付を確認すると「1958年4月」とあった。読売巨人軍の長嶋茂雄が4打席4三振のデビューを飾った頃である。郵送で戻ってきたので“50年以上も借り倒していた人物”は謎のまま。

また、本の延滞料は1日25セントなので、総額5000ドル(約46万円)以上の計算になる。しかし、図書館側は「本の価格以上は請求しない」としている。本を返却した人物が封入した100ドルは充分の額だそうだ。

ちなみに本のタイトルは「フランシスコ・ザビエルの苦悩」。イエズス会の共同創立者であり、戦国時代の日本にキリスト教を伝えた宣教師についての本だと思われる。

画像: 『ABCニュース』のページのキャプチャー
http://abcnews.go.com/blogs/headlines/2013/02/library-book-returned-55-years-late/

香椎みるめ: フリーのライター、英日翻訳者、校閲者の三刀流。平成生まれ。性別は秘密。ウェブマガジン「GIGAMEN」で10年、計1890本以上の記事を執筆。サッカーの観戦記から始まった物書き屋は、「Yahoo!ニュース」や「ガジェット通信」に掲載された経験も活かしつつ、今は日本市場へ参入する海外企業の皆さんとタッグを組みながら、ありとあらゆる「文字を書くお仕事」をこなす日々。

Twitter: GigaMirumeK